また、以前は有名大学の附属校で顕著だったが、同じ学校・系列校の複数回受験が、いまでは上位校や中堅校でも普通に行われるようになってきている。学校によっては受験料を割り引いたり、点数を加算したりして、その熱意に応えようとしている。

 こうした受験パターンの変化を念頭に置きながら、悔いのない併願パターンを考えることが、一生に一度だけの中学受験を失敗しないためにはとても大切なことと言える。

 特に、難関・上位校を第1志望に置いている受験生にとって、併願校としての中堅・中位校の選択はとても重要となる。面倒見のいい学校で学ぶことで、6年後には難関・上位校と変わらない大学合格実績を得ることも夢ではないからだ。こうした「お得」な学校は意外なところに存在している。その中から、併願校としてわが子に合った学校を探し出すのも、親の腕の見せどころではなかろうか。

 また、有名大学への進学だけではなく、もっと中高での生活を楽しんでほしい、という親もいることだろう。長い伝統に培われた奥深い学校文化を十分に堪能できる学校を探す楽しみも私立校にはある。


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男女別に17種類の併願パターンを提示

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【首都圏】
A:公立一貫校本命パターン(男女)
B:難関・上位校グローバル対応パターン(男女)
C:難関・上位校定番併願パターン(男子)
D:難関・上位校定番併願パターン(女子)
E:東大・京大・一橋大・東工大に逆転合格
   中堅校パターン(男女)
F:早慶上智に逆転合格中堅校パターン(男子)
G:早慶上智に逆転合格中位校パターン(女子)
H:早慶上智に大逆転合格中位校パターン(男女)
I:GMARCHに逆転合格中位校パターン(男子)
J:GMARCHに逆転合格中位校パターン(女子)
K:有名私大附属「隠れ進学校」パターン(男女)
L:有名私大別附属併願パターン(男女)
M:伝統を今に生かした女子教育の私立パターン(女子)
N:理系教育を強みとした私立パターン(男子)
O:現代的ニーズ対応型私立パターン(男女)

【関西圏】
P:難関・上位校定番併願パターン(男女)
Q:中堅・上位校定番併願パターン(男女)