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 儲かる投資、損する投資
【最終回】 2013年9月24日
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中野晴啓,加藤 隆 [バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社 代表取締役]

銘柄や市場、時期を選ぶと77%負ける!?
単純な「楽ちん投資」がお金をふやす

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セゾン投信代表取締役社長の中野晴啓氏と、バンガード・インベストメンツ・ジャパン代表取締役の加藤隆氏による白熱対談も、いよいよ最終回。投資で成功するために必要なことは何かについて、資産運用のプロ2人が徹底的に議論します。

インデックス運用とアクティブ運用を比較すると、なんと77%アクティブ運用の投資信託がインデックスに負けていた!このような事実から、どうすればお金をふやせるのか、この二人が明快な答えを打ち出してくれました。

77%のアクティブ投信がインデックスに負けている!
本当に儲かるのは『選ばない投資』だ

中野前回、加藤さんがおっしゃっていた「きちんと資産形成をしたいと思うのであれば、まずマーケットタイミングを狙わないこと」ということですが、まさに長期投資の神髄と言っても良いでしょうね。

加藤隆(かとう・たかし)バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社 代表取締役 1977年東京銀行入行。1984年より資産運用業に従事。その間、BOT・トゥーシュ・レムナント(ロンドン)でユーロボンドのポートフォリオマネージャー、インターセック・リサーチ日本駐在代表、シュローダー・ジャパン営業担当役員、ABNアムロ・アセット・マネージメント・ジャパン代表を歴任。2003年から2年余り金融業界を離れ、古民家再生、田舎暮らし、自然農などの普及に専念。2005年4月より現職。現在の目標は、投資家本位の投信事業の発展と、自然循環型生活スタイルの普及に貢献すること。週末には、千葉県鴨川市で築150年余りの里山古民家を修復中。

加藤要は「選ばない投資」です。これが資産形成にとって最も大事なことだと思います。得てして、多くの人々が「こっちよりも、そっちの方が高いリターンが期待できるんじゃないか」などと、根拠のない期待感に突き動かされて、間違った判断を下してしまいがちです。でも、これから何が一番値上がりするのか、ということを予測しても、なかなか当たらない。当てようとして選んでもうまく行かないものです。

中野 選ばない投資、ですか。

加藤 そう。タイミング、銘柄、市場のどのレベルにおいても、選ばない方がいいと私は思います。タイミングを選ばないということは、長期投資をするということです。銘柄を選ばないためにはインデックス運用をする。そして市場を選ばないということは、つまり世界中に分散投資するということ。選んではいけない。
(※インデックス運用とは、日本株であれば、日経平均株価やTOPIXといった指標に連動するように機械的に売買、運用する方法)

中野 投資をするのに「選ぶな」というのは、非常に新鮮な話だと思うのですが、そうなるとファンドを選択するのも意味がない、ということになりますよね。

加藤 そうですね。たとえばアクティブ運用は、運用成績の良し悪しを判断する基準となるベンチマークを上回るリターンを実現させるために、ファンドに組み入れる銘柄を選んだり、売買タイミングを図ったりするのですが、そのように選んだ結果がどうなるのかという調査は、昔から多くの研究者によって繰り返し行われています。

 例えば、アクティブ運用のグローバル株式ファンドを対象にして、2013年3月末までの過去10年間の運用成績が、同期間のインデックス運用に比べて高いか低いかを比べてみました。すると、面白い結果が出てきました。インデックスであるMSCIオールカントリーインデックスを上回る運用成績を収めたアクティブファンドは、1529本中354本しかなかったのです。

 逆に、インデックスに負けたファンドは1175本。全体の77%が負けたことになります。つまり選ぶ運用をしても市場に勝つことはできないということです。

中野 77%がインデックスに負けるのでは、インデックスに勝てるような優れたアクティブファンドを見つけることも難しいということですね。

加藤 その通りです。投資家の多くがインデックスに勝てるアクティブファンドを選ぼうとしますが、実際は、インデックスに勝てないファンドを選んでしまう確率のほうが高いわけです。そうであれば、最初から平均値に投資するインデックス運用を選ぶのが合理的ということになります。

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中野晴啓(なかの・はるひろ)

セゾン投信代表取締役社長。大学卒業後、現クレディセゾン入社。2006年セゾン投信を設立。07年4月より現職。現在、口座開設数12万人超、預かり資産1800億円を突破。著書に『最新版! 投資信託はこの9本から選びなさい』『投資信託はこうして買いなさい』(共にダイヤモンド社)、『退職金バカ 50歳から資産を殖やす人、沈む人 』(講談社+α新書)他多数。

加藤 隆(かとう・たかし) [バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社 代表取締役]

1984年より資産運用業に従事。その間、BOT・トゥーシュ・レムナント(ロンドン)でユーロボンドのポートフォリオマネージャー、インターセック・リサーチ日本駐在代表、シュローダー・ジャパン営業担当役員、ABNアムロ・アセット・マネージメント・ジャパン代表を歴任。2003年から2年余り金融業界を離れ、古民家再生、田舎暮らし、自然農などの普及に専念。2005年4月より現職。現在の目標は、投資家本位の投信事業の発展と、自然循環型生活スタイルの普及に貢献すること。週末には、千葉県鴨川市で築150年余りの里山古民家を修復中。


儲かる投資、損する投資

世界最大級、アメリカで資産残高第1位の「バンガード」社。1兆8051億米ドルもの資金を保有し、2位のフィデリティの倍以上の資金を、預かり運用している。その会社の日本法人の代表取締役加藤隆氏と、投資信託の運用会社であるセゾン投信の中野晴啓社長の本音対談。日本の投資信託業界の問題点や、その中で自分のお金を大きく育てるためにはどんな投資をすればいいのか、を語ってもらっ
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