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公務員は本当におすすめできるオイシイ仕事なのか?

『公務員入門-「不況の時はやっぱり公務員」のウソ・ホント』編集者が語る

【第58回】 2009年6月19日
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資格学校の公務員コースが大人気

『公務員入門-「不況の時はやっぱり公務員」のウソ・ホント』山本直治[著]定価1500円(税込)

 今、公務員人気が高まっているらしい。いや、「らしい」というよりも、確実に公務員人気は高まっている。「景気が悪くなると公務員人気が高まる」というのは、もはや定説とさえ言えるだろう。

 新聞の紙面では、資格学校の公務員コースが大人気だとか、地方公務員や警察官の臨時募集に、定員の何十倍もの応募があったとか、昨今の公務員人気を証明するような記事が目につく。

 書店でも公務員試験の本がよく売れているそうだし、テレビドラマではないが、主婦同士の間では、「ご主人が公務員なんてうらやましい」という会話が、そしてリストラ寸前のサラリーマンの間では、「公務員は気楽でいいよな」という会話がよく交わされている……気がする。

 しかし、その一方で、昨年話題になった居酒屋タクシー問題や、公務員バッシングによく使われる公務員宿舎問題など、公務員に対する批判が後を絶たないのも事実だ。

 ただ私からすれば、タクシー運転手が、お得意様にサービスをするのは(違法なものでない限り)、サービス業として当たり前の話だし、仕事で終電を逃してしまったらタクシーで帰るのはしかたのないことだ。むしろ問題なのは、タクシーでの深夜帰宅が日常化するような就労状態や、そんな就労状態にもかかわらず、高いタクシー代をかけて帰らなければならないところに宿舎があることのバランスの悪さにあると思う。しかも宿舎は意外とオンボロが多い。

 私の感覚が正しいかどうかはともかく、とにかく公務員は叩かれやすい。でも、「叩かれる」ということは、裏を返せば「嫉まれている」ということでもあるわけで、つまりは、日本全国でかなり多くの人が公務員をうらやましいと思っていると考えていいのではないだろうか(もちろん、公務員になりたいと思っているかどうかは別の話だ)。

 一般的に公務員をうらやむという場合、(1)給与や福利厚生がいい、(2)仕事がラク、(3)安定している(クビにならない)という3つの理由によるところが大きいと思われる。実際、この3つの理由で公務員を志望する人は少なくないだろう。

公務員とひとくくりに言っても……

 でも、ちょっと待ってほしい。本当に公務員とはそんなにオイシイ職業なのだろうか? たしかに、この厳しいご時世、民間企業より公務員のほうが多くの面で恵まれているというのは間違いないだろう。

 ……と書いて気がついた。私は何を根拠に「公務員は恵まれている」と言ったのだろうか? 自分でもよくわからない。

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