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炭酸ブームの“最終兵器”
ホット炭酸は新たな市場を生むか

週刊ダイヤモンド編集部
2013年10月1日
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炭酸が抜けないように飲みきりサイズとしたジンジャーエール(日本コカ)
Photo by Yoko Suzuki

 飲料業界のカテゴリの中でも唯一、6年連続プラス成長を維持しているの炭酸飲料。2006年の日本コカ・コーラによる「ゼロカロリー炭酸」、12年のトクホ(特定保健用食品)コーラなど、飲料市場の成長の起爆剤を生んできたカテゴリーでもある。その炭酸カテゴリーからこの冬“最終兵器”が登場する。

 なんと、温めて飲む「ホット炭酸」だ。日本コカからは、カナダドライ ホットジンジャーエールが10月21日に、キリンビバレッジからは「キリンの泡 ホット芳醇アップル&ホップ」が11月5日に、それぞれ発売される。

 ホット飲料と炭酸という組み合わせにぎょっとする読者も多いかもしれない。いわゆる「キワモノ」系の味を予想しながら恐る恐る両商品を試飲してみたが、意外なことにその予想は裏切られた。ジンジャーエールは通常のコールド飲料よりも、ショウガとスパイスの香りが強く、のどを通る時にそれが炭酸でふわっと広がる感覚だ。キリンの泡は暖かい蜜リンゴとホップの味が口の中で優しく広がる、日本酒の燗酒をほうふつとさせる口当たり。夏でも冷え性の記者だが、どちらの商品も数口試飲しただけで体がぽかぽかした。冬場には重宝しそうである。 

 夏場に冷やして飲む炭酸が、どちらかというと炭酸の圧が強くのどごし爽快感を楽しむのものとすると、ホット炭酸は少し弱めの炭酸で、飲料の味を優しく口内で広げるような飲み物だ。

 炭酸を温めて飲む習慣は、アメリカやイギリスでアップルサイダーを温めて飲む家庭料理などで知られるが、「いわゆる市販飲料としてのホット炭酸飲料は世界でも例が無い」(小笠原一郎・日本コカ・コーラマーケティング本部炭酸カテゴリーグループマネージャー)という。そんな商品を今回両社が発売に至ったのは、冬の炭酸需要の掘り起こしのためだ。日本コカによると、冬場の炭酸飲料の販売量は、夏場に比べて半減、年間平均に比べても20%ほど減少するという。

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