それ以外の成分は、通常のコーラとゼロのシリーズでは共通のようです。

 たとえば、そのひとつにカラメル色素があります。米国国家毒性プログラムが動物実験を通じた結果として、このコーラなどをカラメル色にするために使用されている色素である「4-メチルイミダゾール(4-methylimidazole)」に発がん性があることを報告しています。また昨年、米国公益科学センターは、コーラの4ーメチルイミダゾールの含有量を調査し、「安全量を超えている」と指摘しました。

 これに対し生産者側は、現在の含有量によるヒトへの影響については何ら証拠がないと反論しています。アメリカでは、自然色から人工着色料まで、カラメル色の飲食物に対してすべて同じカラメル色(日本では「着色料(カラメル)」または「カラメル色素」と表示)と記載しています。実際はクラス1〜4の段階があるので、クラスの記載を求める声があがっています。

 また酸味料として、リン酸が使用されています。コーラには、リン酸が100ml中17mg含まれていて、カルシウムは少量しか含まれていません。食品のカルシウムとリン酸のバランスは大切です。なぜなら、高リン酸が腸管におけるカルシウムの吸収を減らし、骨からカルシウムを流出させ、骨密度の低下、骨折の原因になることが考えられています。

 なお、「ペプシ」とその“カロリーゼロ”シリーズである「ペプシネックス」も、コカ社製品とほぼ同じ成分と思われます。

最近流行りの食物繊維入りトクホは?

 また、2012年からは、“トクホ(特定保健用食品)”認定されたコーラが登場し、「第3のコーラ飲料」として人気を集めているようです。「ペプシスペシャル」や「キリンメッツ コーラ」などがそれで、食物繊維である「難消化性デキストリン」が含まれています。これは、不足しがちな食物繊維の摂取を補い、腸の調子を整え、コレステロールや血糖値の上昇を抑える長所があります。

 「難消化性デキストリン」は特に副作用はないと考えられていますが、別の添加物など他の成分とあわせて摂取することを考えると、野菜や果物などから食物繊維をとる方が健康的です。異性化糖については前回触れましたが、炭酸飲料で、果糖ぶどう糖液糖(異性化糖または高フルクトース・コーンシロップ)、人工甘味料、香料、着色料使用したものは、お薦めできません。

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