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シューカツ・婚活・恋活、そして終活の時代
それは、潔い人生の終焉を迎える心の準備……?

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第47回】 2013年9月28日
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 秋の改変期となり、大人気を博した番組が惜しまれながら最終回を迎えている。

 二五分拡大スペシャルで臨んだ『半沢直樹』の視聴率は、驚きの四二・二%だったとか。じぇじぇじぇもいよいよ今週いっぱいとなり、早くも“あまロス症候群”なる言葉まで生まれています。どちらもすごい人気だった。面白かった。

 でも、どんなに面白い番組でも、どんなに楽しい時間でも、夢のような時間でも、いつかは終わりがくる、ということですね。人生も、同じ。

 だからなのだろうか、終活に関心を持つ人が増えているらしいのは。

 終活と書いて“しゅうかつ”と読む。人生の終わりのための活動のことで、早い話が、自分が死んだときに家族が慌てないように葬儀や墓石の準備、財産分与などの身辺整理を生きているうちにやっておくことを言うらしい。

 おなじ“しゅうかつ”でも、就職活動の就活は、片仮名で“シューカツ”と書いて分けているようだ。私が使っている一太郎ソフトは、しゅうかつ、と打ち込むとそのまま就活と変換してくれるが、終活は単語登録をしなければならなかった。

 私たちが学生のころは江副さんが未公開株をバラまくちょっと前で、就職活動はリクルート活動なんて言い方をしていて、ぼさぼさだった髪を切って七三に分けた髪型はリクルートカットと呼んでいた。デパートではリクルートスーツフェアなんてのをやってたね。

 それが、いまはシューカツである。お祈りメールなんてのもある。

 就職はちゃんと活動しなければ内定はもらえないが、最近は結婚も頑張らなければいけなくなって“婚活”が必要になり、さらには活動しなければ恋もできないらしく、“恋活”というような言葉さえ生まれている。

 そして、終活である。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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