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美人のもと

正座

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第161回】 2013年9月30日
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 ソーシャルサイトなどでテレビを一生懸命見ている子どもの写真を見かけることがよくある。その姿がかわいいということで投稿するのだろうが、たいてい子どもは正座している。正座が長時間できない大人は多いが、子どもは動かないで必死で画面を見ているのだ。その姿は確かにかわいい。

 いつの間にか正座が苦痛となり、正座を長時間続ける人はあまり見かけなくなる。どうしても正座しなければならない場面では、その苦痛からその場に集中できなくなる。

 正座が自然に美しくできれば、それは「美人のもと」も増えていくだろう。しかし、それは厳しい話だ。

 ただ、どんな座り方にせよ、頭の位置が定まっている人は美しい。頭の位置が安定していて、頭が正座しているようだ。その安定感は「美人のもと」を増やすのではないだろうか。

 オフィスワーク、食事、電話、会議、通勤時、休息……どんな場面でも頭の位置の安定感は美しい。大笑いした時も頭の揺れが少ない。

 差が出やすいのが、会話の場面だ。相手の話を聞いている時、人は頭を動かし反応する。同意するなら前後だし、反対するなら左右というように。安定感のある人が動かさないわけではない。比較的ゆっくり動かし落ち着きがある。揺れすぎない。そして、自分が話す時はなるべく動かさないで相手を見ながら話すのだ。話す時にこそ、安定感がはっきりわかる。その安定感は相手を会話に引き込み、説得力を増していく。

 落ち着きなく頭が揺れている人がいる。見ていて疲れるほど揺れるのだ。その揺れは「美人のもと」を減らす原因になっているようだ。揺れすぎの人はたいてい「美人のもと」が減っているように見える。

 何かにつけ揺れすぎている人を見かける。喜怒哀楽を頭の揺れだけで表現する。会話も首から上全部でしている。頭を振りながら説得しようと必死になっている人。相手に頷くことを促すように振りまくる。自分で自分に「ウン」とか「ハイ」を繰り返す。その姿は怖くて、話に集中できない。一言ずつ顔をかしげる人がいる。ほほ笑みながら。かわいいつもりか。もうそれは見ていて痛々しいだけである。

 頭を正座させる意識を持つ。その安定した正座は美しさをつくる人間関係をもたらしてくれるはずだ。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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