大西 乳化剤は食品に広く用いられていますが、これも非常に不思議な添加物ですよね。いろいろな物質がありそうですが、一括りに乳化剤としか書かれていません。

安部 使用する目的が同じなら、乳化剤というグループ名称の表示だけでOKなんです。これに属する添加物は、50種類ぐらいに上ります。乳化剤の主な使用目的は水と油を乳化させることですが、なかには腐敗防止や沈殿防止として使われることもあります。ちょっと乱暴な表現をすれば、乳化剤は成分的には「食べられる洗剤(界面活性剤)」のようなもの。腐敗防止といえば、ペットフードに添加されている抗生物質も凄まじい。あんなものを犬が食べても平気なのかと心配してしまいます。

大西 抗生物質は米国でもかなり使用されているみたいですね。卵なんて、いつまで経っても腐らないので気味が悪くなります。それに、これは抗生物質のせいではないでしょうが、ジャガイモもオーガニック(有機野菜)でなければ、どれだけ時間が経っても芽が生えてきません。肉にしても、ホルモン剤の投与が心配ですし……。(後編に続く)

後半は10月4日更新予定です。


<新刊書籍のご案内>

3世代にわたる安全性は分かっていない人工甘味料や<br />カラメル、乳化剤…本当は怖い市販飲食品の裏側!

カロリーゼロにだまされるな
本当は怖い人工甘味料の裏側

ダイエット飲食品があなたの体を蝕む!

健康に気遣うなら、カロリー”ゼロ”にだまされてはいけない。肥満・糖尿病悪化・甘味中毒・味覚鈍化・ウツ症…身体への影響はゼロどころかマイナスの衝撃!

ご購入はこちらから!
Amazon】【紀伊国屋書店】【楽天