ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
コンテンツ業界キャッチアップ

ちきりんさんと、ゲーム業界開発者の働き方を考える

石島照代 [ジャーナリスト]
【第43回】 2013年10月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
previous page
7
nextpage

ちきりん そもそも「売れない」って、「今のトレンドと合うものを作るセンスがない」という話でしょ。そのときに売れているハードと合わないとか、自分の作りたいゲームと、流行のゲームタイプが違うとか。

 自分は「多くの人に遊んでもらいたい=認められたい、売れたい」のか、「認められなくても、自分の好きなものを作りたい」のか、よく考えてみればいいんです。もしそれが前者だったら、ゲーム開発じゃなく、他の仕事でも十分に満たされる可能性があるはずです。

――5の「ベンチャー社長への道」はみんな目指すんですが、意外に失敗するんですよね。ぐちゃぐちゃになっちゃった人、有名無名も含めて結構多い。職業柄、結構ご相談は受けるのですが、私は止めに入る方です。

「1回目の人生が強烈であった人ほど、2回目の人生は難しい」

ちきりん 意外じゃないし、ゲーム業界だけでもないです。大半のスポーツ選手は否応なく「人生2回」です。40歳くらいまでには、みんな引退しますから。そしてスポーツ選手に関しても、2回目の人生がうまくいっている人は少ないんじゃないでしょうか。原辰則氏のように、巨人軍監督として長く勤められる幸せな人もいますが、大半はそうじゃない。テレビ解説者だってポストが限られてるし、慣れない事業を始めるとか、模索を続けている方はたくさんいます。

 1回目の人生が強烈であった人ほど、2回目の人生は難しい。これは若いタレントも同じです。一定の年齢になれば、「若くてかわいい(もしくは、イケメンで素敵!)」というポジションに居続けることは不可能になる。

 すると、司会業など周辺業務に移るのか、ハリウッド進出を狙うのか、もしくは通販番組で商品を売る方向に転換するのか、それぞれに2回目の人生を選ぶ必要があります。

――テレビ通販はとても儲かるそうですね。以前、番組を作っている社長さんにお話を伺いましたが、タレントさんのギャラがとても高くて驚きました(笑)。

previous page
7
nextpage
IT&ビジネス
クチコミ・コメント

facebookもチェック

石島照代
[ジャーナリスト]

1972年生まれ。早稲田大学教育学部教育心理学専修を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程在籍中。1999年からゲーム業界ウォッチャーとしての活動を始める。著書に『ゲーム業界の歩き方』(ダイヤモンド社刊)。「コンテンツの配信元もユーザーも、社会的にサステナブルである方法」を検討するために、ゲーム業界サイドだけでなく、ユーザー育成に関わる、教育と社会的養護(児童福祉)の視点からの取材も行う。Photo by 岡村夏林

コンテンツ業界キャッチアップ

ゲームソフトをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わった。ゲーム機を飛び出し、“コンテンツ”のひとつとしてゲームソフトがあらゆる端末で活躍する時代の、デジタルエンターテインメントコンテンツビジネスの行方を追う。

「コンテンツ業界キャッチアップ」

⇒バックナンバー一覧