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ちきりんさんと、ゲーム業界開発者の働き方を考える

石島照代 [ジャーナリスト]
【第43回】 2013年10月7日
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ちきりん 若い時は、通販番組に出るなんて屈辱的だとか、「あの人も落ちたもんだ」と感じるかもしれません。でも、若い頃のように寝る暇もなく働き、売れているけれど個人生活を犠牲にしていた時期と、通販番組で効率よく稼ぎ、個人生活を楽しむ余裕を取り戻す二番目の人生と、一生のうちに両方を体験できるって悪くないですよね。

 大事なことは、最初から「2回目の人生があるのが普通なんだ、大半の人はそうなんだ」と考えることです。「一生これしかない!」と思っていると、30代、40代で道を変えろといわても、崖から落ちるような恐怖でしょ。

 でも、ここまで寿命の延びてる時代、ひとつの職業で70歳まで働ける方が特殊なんです。大半の人は2回の異なる働き方をするのだと考えていれば、実際に2回目を迎える時期にもアワアワせず、「さて、自分は何をやろうかな」と考えられるんじゃないでしょうか。

――会社員の場合、2回目の人生はなぜか、そば職人になるという人が私の周りに一時期多かったのですが、みんなでそば打たなくてもいいですよね…。やっぱり思考停止しちゃうんでしょうかね。

ちきりん 周りの人がやってることの中から選ぼうとする人が多いんです。でも、2回目の働き方、生き方は、自分の頭で考えてオリジナルに設計してほしい。ゲームを作るときって、ユニークな世界観の設計が必要ですよね。自分の人生の新しい世界観も、じっくり考えて、他にないユニークなものが見つけられたらいいのかなと思います。

ちきりんという人生を生きて
「2回目の人生はもっと楽しい」を伝えたい

――会社としても、別の可能性があることを折にふれて提示する必要があるかもしれませんね。

ちきりん そうですね。それから2回目の人生を楽しんでいる人たちが、それを後輩に語ることも大事です。そういう人も周りからは、「あの人は最初の道を上りきれなかったから、別の道に追いこまれたのだろう」とみられてる。

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石島照代
[ジャーナリスト]

1972年生まれ。早稲田大学教育学部教育心理学専修を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程在籍中。1999年からゲーム業界ウォッチャーとしての活動を始める。著書に『ゲーム業界の歩き方』(ダイヤモンド社刊)。「コンテンツの配信元もユーザーも、社会的にサステナブルである方法」を検討するために、ゲーム業界サイドだけでなく、ユーザー育成に関わる、教育と社会的養護(児童福祉)の視点からの取材も行う。Photo by 岡村夏林

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ゲームソフトをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わった。ゲーム機を飛び出し、“コンテンツ”のひとつとしてゲームソフトがあらゆる端末で活躍する時代の、デジタルエンターテインメントコンテンツビジネスの行方を追う。

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