スマートフォンを契約したら、クレジットカードの審査に落ちた――こんな事態が、モバイル業界で起きている。

 発端は、ソフトバンクモバイル(以下SBM)が10月1日にウェブサイトで公表した「お知らせ」だ。同社からモバイル端末を分割で購入したユーザーの信用情報について、誤って「滞納者」として登録してしまったというものである。

 他にも大きなニュースが飛び交うなか、社会全体ではあまり注目を集めていないようにも見える。しかしこの「事件」は、単にSBMの問題というだけでなく、モバイル事業者と私たちの生活が、予想以上に密接な関係を構築していることと、それに伴う課題を、浮き彫りにした。

何が起きたのか

 この事故について、Engadget Japaneseが詳細に報じている。

 ソフトバンクは、分割払いの支払い状況を誤って登録し、きちんと支払っているユーザーの情報6万3133件分を、未払いのユーザーであるとしました。この情報は、信用情報機関(シー・アイ・シーおよび日本信用情報機構)に届けられ、1万6827件、誤った未払いユーザーとして信用情報が照会されました。

 ユーザーによって状況は異なりますが、最大で3ヵ月分、支払いが滞っているとして、クレジットカードやローンの審査に落ちた可能性があります。

 信用情報の照会があった1万6827件の誤情報のうち、1万5782件分は2012年12月18日~2013年3月22日の期間に「未払い」と登録されました。2013年3月にユーザーからの申告で事態を把握したソフトバンクは、2013年3月末で情報を修正し、正しい情報に書き直しました。

(ソフトバンクが分割払い6万件超を誤って滞納扱い、クレジット審査等に影響。半年公表せず - Engadget Japanese)