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提携戦略を進めて更なる成長を目指す
スタートアップ育成にはオープンさが必要
――ディビッド・ゴールドバーグ サーベイモンキーCEOインタビュー

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第29回】 2013年10月9日
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日本にはグローバル展開を促す
ベンチャーキャピタルが少ない

――シリコンバレーでは一昨年あたりから「リーンスタートアップ」という言葉がスタートアップ・エコシステムで言われてきました。日本でも知られるようになってきている。日本でも、“リーン”(無駄をなくし、できるだけ小さく)なスタートアップのつくり方は有効なのでしょうか。

 リーンスタートアップがすべてのケースに当てはまるものではないと思います。全部の会社にうまくいくものではない。実は日本の自動車メーカーはかつて“リーン”な形で創業して、急成長してアメリカをはじめとした世界を席巻して、それでまた日本に戻ってきていると言ってもいいでしょう。そういう意味では日本でも十分有効なのだと思います。

 リーンスタートアップが注目されたのは、スタートアップは創業初期段階で大きな資金調達をすることが難しいということも理由の一つとしてあります。われわれのサーベイモンキーもわずか二人でサービスを始めて、5年間はほとんど新たな資金も調達せずに続けていたくらいだ。

――日本でスタートアップ・エコシステムが大きく育ち、グローバルで活躍できる企業を輩出するには何が必要なのでしょうか。

 いくつかの材料が必要でしょう。一つは日本でグローバル企業に務める日本人の優秀なビジネスパーソンが増えることです。アマゾンやグーグルなどで働き、グローバル企業がどのように仕事をしていくか知り、スキルを身につけ、そういう人たちがスタートアップに入っていく。そういうことが重要だと思います。

 それから、グローバルに展開するベンチャーキャピタルが日本に入ってくる事が大事です。実はアジアの他の市場では皆、オフィスを構えて積極的に投資しています。例えば、タイガー・グローバルというベンチャーキャピタルがありますが、他のアジアの国には拠点があるのに日本だけない。そうしたファンドが日本に入ってくることが大事ですね。ネット企業を世界展開させるノウハウを持っているベンチャーキャピタルがまだまだ日本には少ないと思います。

 当然ですが、投資対象となるスタートアップが出てくる事はもっとも大事です。一つでもそういう会社が出てくれば、きっとベンチャーキャピタルも注目するでしょう。成功事例ができると、刺激されて、他のスタートアップやベンチャーキャピタルなどに刺激を与えられるでしょう。インドもブラジルも、実際にそうやってスタートアップと投資家が増えていきました。

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