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提携戦略を進めて更なる成長を目指す
スタートアップ育成にはオープンさが必要
――ディビッド・ゴールドバーグ サーベイモンキーCEOインタビュー

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第29回】 2013年10月9日
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政府がすべきことは
規制と参入障壁の打破

――政府は何ができるのでしょうか。安倍首相は産業の活性化へ向けて、ベンチャー企業への支援を表明しています。デイブさんが安倍首相にコメントするとしたら、何を言いますか?

 政府ができることはたくさんあると思います。ただ、そんなに素早く動けないのが政府。だから大きな視点に立って、大きなことをするべきです。

 たとえば、開発者を増やすために学生がコンピューターサイエンスを勉強しやすいような環境を整えることも一例でしょう。プログラミングを学ぶ学生の数を増やしていけば、ウェブサービスの分野での起業家が増えるかもしれません。

 それから、規制を壊す事です。スタートアップがビジネスをしにくい規制は壊していくべきです。私は昔、ヤフー!ジャパンとオンラインミュージックのビジネスをやろうということで、合弁会社をつくって日本市場に参入しようとした事があります。

 しかし、レコード会社の間で、「あの会社とは取引をしない」という談合があって、私たちはビジネスを上手く進めることができなかった。こういうバリアーを壊すことを政府にはやってもらいたいですね。

 こういう排他的なビジネス慣習はいまでもありますよ。Uberというサンフランシスコでは有名な、スマートフォンのアプリでタクシーを呼べるサービスがあるのですが、彼らは日本に参入する事を検討していたようですが、未だに実現していません。アメリカでは大成功しているサービスです。日本では参入をブロックされているそうです。

 こういうことでは、海外のベンチャーキャピタルや投資家は、日本のスタートアップに投資しようとは思いませんし、日本に来ようとはしないでしょう。政府がスタートアップのエコシステムを活性化させようというなら、参入障壁や排他的なビジネス慣習を壊すことに注力してほしいですね。オープンで、グローバルで活躍する企業が日本市場に入りやすくすることが大事です。

 よく政府は税制の優遇措置などを行ないますが、そういう施策はあまり効果がないと思いますし、私はスタートアップがそれに魅力を感じるとはあまり思えないです。

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