反発してくる「年上の部下」のやる気を引き出す方法

 上司にとって、年上の部下はやりづらい相手だと思います。昨今では年功序列制も崩壊し、年下の上司・年上の部下という構図は珍しいものではなくなってきています。

 年上の部下の中には、反発してくる部下もいます。このような部下に対して、「舐められたくない」と対決姿勢を見せる年下の上司もいますが、それでは逆効果です。

 年上の部下はたいてい影響力も強いので、敵にすると大変です。逆に味方にすると大きな戦力になってくれます。

 次の3点に留意して接するといいでしょう。

1. 部下をパートナーと位置づける
 部下に「上から目線」で接してはなりません。そもそも上司と部下は、上下関係ではありません。役割が違うだけです。特に年上の部下には、パートナーと位置づけて「横から目線」で接しましょう。

2. 反論してきたら、まずは受け止める
 反論してきたときは、「あなたは、そのように思うんですね」と、まずは受け止めてあげましょう。受け入れる必要はありません。最後まで聞いて、受け止めてあげればいいのです。

「そうかもしれませんね」「そういう考え方もありますね」というように受け止めましょう。そのうえで、要望や意見があるときは付け加えればいいのです。

3. 弱点をさらけ出し、教えてもらう
 年上の部下は知識も経験も豊富ですので、財産とも言えるでしょう。これを活かさないわけにはいきません。
 見栄を張らずに、年上の部下に得意な分野を教えてもらうようにしましょう。


◆ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ◆

『部下のやる気を引き出す 上司のちょっとした言い回し――聞き方・褒め方・頼み方・伝え方・叱り方…すぐに使える150フレーズ』吉田幸弘 著
好評発売中!

部下をその気にさせる効果的なひと言

「手を焼く部下」だって、言葉しだいで戦力になる!

 ちょっとした言い方、言い回しで、部下はやる気を出せば、逆にクサらせてしまうこともあります。
 相槌の打ち方・聞き方・褒め方・頼み方・励まし方・伝え方・叱り方――シーン別にどんな言い回しをしたらいいか、また困った部下に対しての効果的なひと言を、豊富な事例を交えて解説します。

四六判並製・248ページ・本体1400円(+税)

ご購入はこちらから!→ [Amazon.co.jp] [紀伊國屋書店BookWeb] [楽天ブックス]