株式レポート
10月9日 17時0分
バックナンバー 著者・コラム紹介
マネックス証券

米国で今、何が起きているのか?〜政府機関閉鎖と投資機会〜 - マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部「米経済の「今」を読む -経済指標動向-」

米国の政府機関閉鎖が2週目に入るとともに、米国のデフォルト(債務不履行)懸念まで取り沙汰されるなど連日これらの問題は大きく報じられている。問題の(1)概要や背景(2)マーケットの反応と実体経済への影響(3)リスク資産への投資機会という3点を記してみたい。

■問題の概要と背景
問題の概要
「政府機関閉鎖」問題と「債務上限到達」問題は米国の上院と下院のねじれ(上院での多数派は民主党だが下院の多数派は共和党)と2大政党の対立が原因となって起きている点では同じである。そして、これらは米議会における2つのスケジュールの問題が引き起こしている。

「政府機関閉鎖」が発生したのは、米国の2014年度予算が年度内に成立しなかったためである。米国政府の会計年度は10月1日〜翌年9月30日で区切られており、本来は2014年度の会計予算を9月30日までに議会で成立させなければならなかった。しかし、民主党と共和党の対立により予算が成立しなかったため、政府機関を運営するための予算措置ができない。そのため国防関連などを除き、政府機関閉鎖となった。

一方の「債務上限到達」は米国で制定されている法律による。米議会は法律で国債の債務残高に上限を設定しており、その金額は16兆7000億ドルである。10月半ばにも上限金額に達するため、それまでに債務上限を引き上げる法律を制定しなければ、米政府は国債発行を行って資金調達することができなくなる。国債の利払いや民間会社への支払いなどに現金を必要とするが、ルー財務長官によれば債務上限の到達後米国の手元資金は300億ドル程度になり、日々の支払いを考慮するとすぐに枯渇する可能性が高いという。そうなれば国債の利払いができなくなり、債務不履行(=デフォルト)となるのである。

問題を引き起こしている米国の政治制度
米国でも日本と同様法律や予算の決定には上院と下院それぞれでの採決が必要となる。日本と異なるのは一方の院の優越がないことだ。日本では衆議院の優越があり、参議院で否決されても衆議院で再可決すれば予算や法案は成立するが、米国にはそれがない。そのため、冒頭で述べたように上院と下院での多数政党が異なるため、どちらの問題も政治的交渉が成立しない限り事態が進展しない。

ではなぜ両党は対立しているのか。対立の根本原因は「オバマケア」にある。

共和党の反対背景〜オバマケアとティーパーティー〜
オバマケアとは「オバマ」+「ヘルスケア」を組み合わせた造語で、オバマ大統領が進めてきた米国の医療保険制度改革を指す。現在米国では多くの国民は民間の医療保険に加入しているが、国民の2割弱は医療保険に加入していないとされる。オバマケアでは国民に保険加入を義務付け、保険料の支払いが難しい低所得者層には補助金が与えられる。オバマ大統領はこの制度の適用によって国民の9割以上が医療保険に加入することを目指している。

オバマ大統領と所属する民主党はオバマケアを推進しているが、共和党は強硬に反対している。オバマ大統領は共和党の反対姿勢を「安価な医療保険に加入する機会を国民から奪うイデオロギー上の聖戦」と痛烈に非難している。共和党の支持母体には「ティーパーティー(茶会党)」と呼ばれる保守系市民運動がある。ティーパーティーは極端な自主独立を基本理念としており、オバマケアはその理念に反する。多くの共和党議員がティーパーティーに賛同しているわけではないが、ティーパーティーの強硬な姿勢が共和党の頑なな態度をもたらしている。

■マーケットの反応と実体経済への影響
マーケットの反応
政府機関閉鎖問題と債務上限問題の混迷が深まるに連れ、マーケットではネガティブな反応が出ている。米国株式市場は問題が本格化して以来調整局面入りし、米ドルは売られ円高ドル安が進行している(グラフ参照)。



米国のデフォルト懸念を示すクレジットデフォルトスワップ(CDS)は上昇、投資家の恐怖感を示すとされるVIX指数も足元上昇傾向が見られる。しかし両指数とも、同様に債務上限問題が取り沙汰され、期限ギリギリのところで政治決着が図られた・・・

続きはPDFでご覧ください


マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部

■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)

■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。

(マネックス証券)


マネックス証券
株式売買手数料(指値) 口座開設
10万円 30万円 50万円
100円 250円 450円
【マネックス証券のメリット】
日本株投資に役立つ「決算&業績予想」、信用取引ではリスク管理に役立つ信用取引自動決済発注サービス「みまもるくん」が便利。米国株は最低手数料5ドル(税抜)からお手軽に投資が可能で、米国ETFを通じて世界中に分散投資できる。投資先の調査、リスク管理、リスク分散など、じっくり腰をすえた大人の投資ができる証券会社と言えるだろう。一方、短期・中期のトレードに役立つツールもそろっている。逆指値ほか多彩な注文方法が利用できる上に、板発注が可能な高機能無料ツール「新マネックストレーダー」が進化中だ。日本株、米国株、先物取引についてロボットの投資判断を日々配信する「マネックスシグナル」も提供しており、スイングトレードに役立つ。
【関連記事】
◆AKB48の4人が株式投資とNISAにチャレンジ!「株」&「投資信託」で資産倍増を目指せ!~第1回 証券会社を選ぼう~
◆マネックス証券おすすめのポイントはココだ!~日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
マネックス証券の口座開設はこちら!

 

株主優待名人の桐谷さんお墨付きのネット証券!最新情報はコチラ!
ネット証券口座人気ランキングはコチラ!
NISA口座を徹底比較!はコチラ
株主優待おすすめ情報はコチラ!
優待名人・桐谷さんの株主優待情報はコチラ!

 

Special topics pr

ZAiオンラインPickUP
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2017]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2017年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き その 【株主優待】最新の株主優待情報更新中! アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは?
ランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!


 

12月号10月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【株で資産倍増計画![2018年版]】
1億円に早く近づく厳選56銘柄を公開
億超え投資家資産倍増の極意
・今後1年の日経平均の高値&安値を大予測
プロが提言! 2018年に日本株を買うべき理由! 
・変化の追い風を先読み! 新デフレ&新興国株
・好業績&割安! 上方修正期待株&成長割安株
・第4次産業革命! 独自技術を持つ部品株
新iPhone上がる株 25
利回りが大幅アップ!「長期優遇あり」の優待株
・今買うべき新興国株投資信託ベスト25
ネット証券のサービスを徹底比較! 
・怖いのは死亡・入院だけじゃない!
「働けない」を 助ける保険! 
iDeCo個人型確定拠出年金老後貧乏脱出!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! 新築マンションランキング