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今さら聞けないネットセキュリティ
【第8回】 2008年3月4日
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伊藤 僑

ネットカフェでID、パスワードを盗まれないための防衛手段

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 外回りの多い人物が、会社との連絡に通常は携帯電話のメール機能を利用していた。ところが、携帯では「了解しました」や「到着予定は○時頃です」などの短文を入力するのが精一杯。そこで、長文メールを打たねばならないときや、社内のデータベースにアクセスする必要がある場合、また彼女との連絡などにはネットカフェを利用していた。

 ところが、そのネットカフェの利用が思わぬ災難をもたらしたというのだ。

入力した文字が盗み取られた?

 彼女の元に嫌がらせのメールが頻繁に届いたり、彼女のメールアドレスやプライバシー情報がネット上の掲示板に書き込まれるようになってしまったのだ。彼女に送ったメールの文面が、そのまま掲示板に掲載されていたことさえあった。

 どうも、彼が利用しているネットカフェから発信したメールが盗み読まれていたらしい。そこで店に事情を話し店内を調べてもらうと、案の定、ほとんどのパソコンからキー入力を自動的に記録するソフトが発見された。

 ということは、会社に送った顧客情報も盗まれているかもしれないのだ……。

インターネットカフェは危険がいっぱい

 韓国でネットゲームのメッカとなっているPC房(ピーシーバン)ほどではないが、日本でもネットカフェが増えてきた。駅周辺や幹線道路沿いなど便利な場所に多いので、外出先でメールの確認や情報収集に利用している人も多いだろう。

 しかし、ネットカフェのパソコンは不特定多数の人が利用するため、安全性が高いとはいえない。利用者の情報を盗み出すための不正ソフトが組み込まれている恐れすらある。

入力情報を盗み出す「キーロガー」

 ネットバンキングの仕組みを悪用してシティバンクの顧客口座から1600万円を盗んだ事件をご存知だろうか。犯人はネットカフェのパソコンに不正ソフトを密かに組み込み、利用者がネットバンキングのために入力した口座番号やパスワードを奪取。本人になりすまして、口座からネット経由でお金を引き出していた。

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伊藤 僑

1958年生まれ。明治大学法学部法律学科卒。コンピュータ、ネットワーク関連の専門誌を中心に執筆活動を行う。


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