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ゲノムとタンパク質に着目し創薬を目指す!
ファルマデザイン社長 古谷利夫

週刊ダイヤモンド編集部
【第69回】 2009年4月22日
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ファルマデザイン社長 古谷利夫
ファルマデザイン社長 古谷利夫(撮影:宇佐見利明)

 成人病の一つである高コレステロールの治療薬は世界で2兆円を超える大型市場。第一三共の「メバロチン」や米ファイザー「リピトール」といったスタチン系の薬が主流だが、巨大市場だけに、ポストスタチンを狙った薬剤開発が活発化している。

 今年2月、医薬品業界に衝撃を与えるニュースが駆け巡った。小腸のコレステロールの吸収を進める酵素、ACAT2の働きを選択的に抑えるACAT2阻害剤の新薬候補(天然物由来)が発見されたというのだ。ACAT2の存在は古くから知られていたが、阻害剤の開発に成功したところはない。

 発見者は北里大学の供田洋教授を中心とする共同研究チーム(東京工業大学、自治医科大学も後に参画)。ここでどのような構造を持つタンパク質が薬剤候補になるのかをコンピュータで予測し、新薬候補発見につなげたのが古谷利夫率いるファルマデザインだった。

 伝統的な新薬の開発は、数ある化合物から効き目のありそうなものを見定めていくのだが、古谷が行なっているのは、タンパク質の構造を予測し、その形状に合った化合物をコンピュータ上で作るというもので、効率がいいのが特徴だ。

 「特に、動物実験をする前の新薬候補の発見に当社の技術が使われている。日本の大手企業の大半と受託研究、共同研究をした実績がある」と古谷は明かす。

 古谷はもともとは山之内製薬(現アステラス製薬)の研究者で、分子構造の解析などの創薬基盤研究に従事していた。

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