そして、2005年にはバーなどに設置されていたスロットマシンが撤去され、オンラインカジノなど、これまで別に存在していた違うタイプのカジノの法規制が一元化されました。

――スイスのカジノの認可方式は、どのようになっているのですか。

 現在、スイスには20軒弱のカジノがありますが、「A」と「B」の2つのライセンスに分かれています。Aタイプのカジノは海外カジノ資本の参加型。テーブルやスロットマシンの設置数が無制限に認められており、賭け金やジャックポット(スロットマシンやメダルゲームなどにおける大当たり)の制限もありません。

 それに対してBタイプのカジノは、国内地方自治体資本の単独型です。テーブルやスロットマシンの数も、賭け金も、ジャックポットの当たりの数値なども制限されています。

国民や自治体が納得感を得られる
スイスのカジノ産業の仕組み

――カジノの収益は国や自治体にどのように還元されるのですか。

「Aタイプ」のカジノについては課税の100%が国の年金基金に入り、「Bタイプ」については課税の60%が年金基金、40%が地方自治体に入る仕組みになっています。

 そうした年金直結、地方直結の仕組みになっているからこそ、国民や自治体が納得感を得られ、カジノの認可が実現したという言い方もできるでしょう。カジノができたことで、地方の雇用が増え、地域の古い建物の再利用も進みました。こうしたサイクルが上手くできているので、カジノが地域に根付いているのです。

――とはいえ、ギャンブルには射幸性があります。カジノ業者は健全な運営を行うために、どんなことを心がけているのでしょうか。

 カジノ運営には、スイスのカジノ法やマネーローンダリング防止のための資金洗浄法まで、様々な法律がかかわってきますが、グランカジノ・ルツェルンでは、これらを順守した運営をしています。