オリジナルフレームワークの効用

 我々は基礎的なフレームワークを理解したうえで、オリジナルなフレームワークをつくってみることを学生に勧めている。その目的はシンプルだ。オリジナルフレームワークをつくるためには、過去の定番フレームワークなどを総ざらいして、個々に対する理解を深めることが必要となる。

「このフレームワークはどういうときに使うのが適しているのか」「他のフレームワークとの類似点や関係性はどこにあるのか」ということを理解してこそ実用に耐えうるオリジナルフレームワークは生まれるからだ。

「簡単に学んだものは、簡単に抜け落ちる」という点も重要だ。必死に先人の知恵をたどってそれを理解し、自分で悩みながら考えるからこそ、実践で使える武器となるのである。

 本稿で語ってきたことを実践していくうえで参考にしていただきたいのが『ストーリーで学ぶ戦略思考入門』だ。本書では、10の定番フレームワークを選び、典型的な落とし穴や、実践面での勘所などを紹介している。多くの方のヒントになれば幸甚である。

(経 2013年10月号より)

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ストーリーで学ぶ戦略思考入門

戦略思考は、使いこなせなければ、<br />知らないのとまったく同じ。

フレームワークは、こうすれば使える武器になる
自分ならどうする?身近なストーリーから基本を徹底的に理解して「戦略的な思考を仕事に活かす方法」。さまざまな立場の現場のマネジャーが直面する仕事の悩ましいシーンを取り上げながら、経営戦略論を駆使することによって、リアルな仕事の難問を解決する方法を指南!

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