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リクルートスーツはいつ脱ぐべき?
新人が意外と知らない“社会人のルール”

【第9回】 2010年3月9日
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 あと1ヵ月もすれば街に新入社員があふれる季節。駅や街頭で携帯を片手に「お疲れ様です。○○です」と話す、明らかに新入社員と思われる初々しいスーツ姿のビジネスパーソンを見かけるようになる。

 そんな新人と先輩社員の意識の違いを調べた興味深いデータがヤフーバリューインサイト(東京都中野区)から発表された。データは、男性新入社員・先輩男性社員・先輩女性社員、各100人に「ビジネスマナーに関する意識」を聞いたもの。例えば、「商談で先輩と社外で待ち合わせをするときは、必ず新人のほうが先に来て待っておくべきだと思うか」を聞いた結果では、「そう思う」と答えた新入社員の割合は93%なのに対し、先輩男性社員では62%、先輩女性社員では80%となった。

新人は白シャツを着るべき!?

 このほか、「そう思う」と回答した割合は「新人のうちは、理不尽な仕事を頼まれても前向きに取り組むべきだ」(新入社員75%、先輩男性社員65%、先輩女性社員56%)、「勤務時間中、携帯にプライベートな用件でかかってきた電話はとるべきではない」(同84%、62%、72%)、「上司にはきちんと年賀状を送るべきだ」(同86%、43%、52%)など、新入社員の回答は軒並み「まじめ」。逆に、先輩社員は新入社員が思うよりも「寛容」に新入社員に接してくれるようだ。

 特に身なりに関する調査では、「スーツに合わせる靴は常にピカピカに磨いておくべきだ」(同90%、73%、89%)こそ、それほど意識の差はないが、「新人のうちはスーツに合わせるシャツの色は白が好ましい」(同71%、31%、28%)、「新人のうちはブランドもののネクタイやバッグは控えるべきだ」(同64%、21%、21%)と2つの質問で大きな差が見られた。

 靴を磨くかどうかについては信頼に関わる「身だしなみ」の問題だが、シャツの色やブランドものの持ち物については、比較的「個人の自由」と捉える風潮が強いのだろう。そういえば、4月の段階ではいかにも新人らしい、リクルートスーツの延長のようなスーツ姿の新入社員たちが、夏を過ぎるとあっという間に周囲に溶け込む。外見に関することだけに、「意識の差」に気づくのは割合早いのかもしれない。

「電話は率先して」新人の意識は低い!?
仕事の優先順位がわからない若者

 反対に、新人の方が意識が低かったのは「新人たるもの社内にかかってくる電話は率先してとるべきだ」(同71%、80%、91%)と、「取引先から食事をおごってもらうのは、借りを作らないためにも断るべきだ」(同37%、41%、27%)。取引先からの食事についてはケースバイケースであることもあり判断に迷う気持ちがわからなくもないが(ちなみに先輩女性社員が一番低いのも、気になる部分)、電話の件はどういった気持ちで躊躇するのだろう。

 「入社するまでは、できるだけ早く電話を取らなければいけないという意識も明確にはなかったし、忙しくない人が取ればいいと思っていた」と話すのは都内の金融会社に勤める25歳のOL。26歳の不動産会社に勤める男性は、「忙しいときは電話を1本取るのも煩わしいという気持ちは、入社前はわからなかった」と話す。

 電話の取り次ぎは、新人にもできる緊急度の高い仕事。その重要性を知るのは本格的に業務を任されるようになってからなのかもしれない。とはいえ、「新人に大事な話をしている最中に、その新人がかかってきた電話を取った。フロアにはほかにも新人がいるのに。『おいおい』と思った」(28歳/広告/女性)という意見も。どちらを優先したらいいか判断できないというのは、新人にありがちなミスだ。

 希望にあふれたフレッシュマンから先輩社員の我々が影響を受ける時期でもある4月。この意識の差を、新人に対して「そう固くならなくても大丈夫」と読むか、「初心忘るべからず」と自分を顧みるべきか。リクルートスーツ、いったん着なくなってしまうと、もう一度袖を通すことはない。

(プレスラボ 小川たまか)

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