OSのサポート切れは
何をもたらすのか

――そうした中、2014年4月にはWindows XPのサポートが終了します。まだ対応を決めかねている企業もあるようです。そのまま使い続けたいと考えている経営者もいるかも知れません。実際に使い続けたときには、どんな危険性が考えられるのでしょうか。

井村 セキュリティ面でのリスクが一番です。ウイルスや外部からの攻撃などのセキュリティリスクは、日々変化しています。PCをリスクから守るためのソフトウエアの改善も日々行われています。サポート切れになるということは、それが行われなくなるということです。更新されないままのOSを搭載しているPCは、外部からの脅威にまったく無防備な状態です。大変危険な状態だと言えるでしょう。

 OSを新しくしない理由に、“古いOS、Windows XPなどを使い続けることのどこに弊害があるのかわからない”という経営者のコメントを聞くことがありますが、これはたとえるなら、高速道路のなかった時代に作られた車で高速道路を走るようなもので、速度も遅い、クラッシュした際にエアバックも出ない、常に危険な状態で走っているようなものです。

青木 サポート切れによって、大事なアプリケーションや各種のデータがリスクにさらされることになります。外部からの攻撃によって各種のデータが壊されてしまう可能性もあります。財務会計のデータが被害を受ければ、大変なことになります。

 OSのサポートが終了することによる別の問題も見逃せません。周辺のソフトウエアや機器が動かなくなるというケースも起こりえます。いろいろなところに影響が及ぶことで、業務自体がストップしてしまいます。そういうリスクも考えなければなりません。

――なるほど。業務自体が止まる恐れもあるわけですね。

井村 そうした“守り”の面だけではありません。OSを入れ替えることは、新しい変化に対応することでもあるのです。

 Windows XPが発売されたのは2001年。現在とはコンピューティングスタイルやワークスタイルがまったく違います。当時はクラウドという考え方はありませんでしたし、インターネットを使って在宅勤務をするという発想もありません。時代に合った使い方を前提に作られた新しいOSにすることで、先進の技術を取り込むことができるのです。

 またハードウエアの側面からも、新しいPCはコストパフォーマンスや省エネ性能が大幅に向上しています。最新のPCは4年前のものに比べて、約2.6倍の速さで処理しながらも、消費電力は約72%削減されています。PCを刷新することは、企業力自体の強化につながるはずです。