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パンツを売る女子高生と、それを買う男たち
サイバー補導で性犯罪は防げるか!?

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第51回】 2013年10月26日
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 去る十月十日、埼玉県川口市に住む三〇歳の会社員・志部谷彰容疑者が、女子高生から下着を買い、さらに自分の下半身を触らせた等々の疑いで逮捕された。

 容疑は、東京都青少年育成条例違反である。すなわち、淫行。

 容疑者はまだ三〇歳と若く、本当は名前を伏せてやりたいとも思ったが、性犯罪に関しては断固たる姿勢で臨む必要があると私は考えているので、すでに報道されたように、私も実名で記させてもらう。

 志部谷容疑者が悪いことをしたのは、今年の四月二一日。この日は日曜日で、冬のように冷え込んだ一日だった――、と私の日記には書いてある。そんな寒い日に志部谷容疑者は秋葉原の“JKお散歩”のお店に行き、女子高生とお散歩を楽しんだ。

 JKとは、女子高生(Joshi Kousei)の略で、KYとかMG5なんて隠語のような略語が流行ったころに登場した言葉だ。JKお散歩とは、料金を払って女子高生と街をデートできるシステムを言う。

 ちょっと前には、“JKリフレ”といって、お金を払えば女子高生が添い寝をしてくれる商売が社会現象になったが、摘発が相次いだために考案された、としか思えない新しい商売だ。この手の商売は、本当に次から次へと現れる。

 JKはお店に登録し、バイトとして働いているのだそうだ。

 街頭で配られているチラシには、三〇分五〇〇〇円、六〇分八〇〇〇円、一〇〇分一万二〇〇〇円。風俗店ではありません、デート感覚で二人きりの時間を――、等々の文言が書かれているらしい。一時間のコースのほうが割安なんだね。そーいう問題じゃありません。

 どうやら、志部谷容疑者は振りの客だったわけではなく、最初から理由があって店を訪れていたようだ。その理由というのが、JKの下着。この女子高生は、前々から、

 「JKお散歩店で予約を入れてくれれば下着を売る」

 といった書き込みをインターットの掲示板に書き込んでいた。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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