アナリストはプレゼンターである

  8月7日、中国との大事な一戦を日本がものにし、準決勝に進出しました。
これまでもデータの見た目や出すタイミング、順番などの見せ方、監督やコー
チ、選手たちへの伝え方には人一倍気を遣って、工夫を続けてきたつもりです。自分は監督、コーチ、選手に有用なデータを的確に伝える“プレゼンター”だと思って仕事をしてきました。

  アナリストの役割は情報を「収集」「分析」「伝達」することです。

  データを武器にするための最後の1ピース、伝えることの大切さを日本のバレーボールの歴史が変わる大舞台で、改めて実感しました。

  実はバレーボールの世界を見渡すと、日本だけがこうしたデータ活用を行っているわけではありません。

  専用ソフトを使ったデータ分析は、五輪に出場するような強豪国ならば、ほとんどの国で当たり前のように行われています。コートの内外で情報化が進み、もはや「データ活用をしている」「ノートパソコンやタブレット型情報端末を駆使している」だけでは、世界との違いは出せません。

  違いを生むために求められているのは、分析したデータや情報を“武器”として活用するための効果的な方法です。