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【第166回】 2013年11月13日
著者・コラム紹介
待兼音二郎

デジタルでも“モギれる”
紙の回数券のよさを残したアプリが登場

店舗で使える便利な
スマホアプリが増えている

 店舗がタブレットやスマートフォンを活用することで、店頭業務をスリム化したり、ユーザーの利便性を高めようとする動きが広まっている。

 当コラムでこれまでに紹介したなかにも、iPadをそのままPOSレジにすることで「レジは帳場に据え置かれたもの」という固定観念をくつがえした「ユビレジ」や、スーパーマーケットなどの値引きクーポン付きレシートを電子化することで紛失防止と来店呼びかけを同時に実現した「e-レシートシステム」、居酒屋などの来店客が自分のスマホで注文を行える「セルフオーダー」などのサービスがある。たんに便利なだけではなく、過去の利用履歴などに基づいて絞り込んだ層にセールやキャンペーンの告知を打ち、再来店を促すことができるのも、それらの特徴だ。

 デジタルならではの拡散力や告知力を実店舗の集客に生かそうとするそうした取り組みは、「O2O」(Online to Offline)と総称されるが、その流れから見過ごされ、取り残されてきた盲点があった。回数券だ。

回数券の割引率は
クーポンなどより高い

 店舗にとって回数券のありがたみは、例えば10回などの来店回数を事前に買い取ってもらえること。その見返りとして、チラシ添付のクーポンなどより大きく料金を値引くことができる。来店客にとっても、その回数分を使い切る予定なら、回数券はありがたいシステムだ。

 しかし、それをデジタルで、となると疑問符がつく。電子決済システムで「事前チャージ10回分」などとして管理することはできそうだが、直感的でなく、チャージしたことを忘れてしまいそうだ。どうにかできないか? 紙のように“モギれたら”どうだろう? それを実現したのがモギーという企業だ。

 同社の提供する「moggy デジタル回数券」は、ミシン目でつながった回数券をスマホ画面上に再現するもの。それをフリックすることで、“モギり”を疑似的に行い、1回分を消費したことを視覚的に表現できる。残り枚数がアプリ画面に明示されるので、直感的でわかりやすい。さらに、クーポン券にも同じ仕組みで対応可能だ。

店頭で筆者もmoggyを使用してみた。左が使用前、右が“モギり”後だ
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