店で買わない人にも
情報登録してもらう条件

 ところが、非購入顧客とはいっても、彼らはすでにブランドを認知した上で店舗を訪れているわけですから、少なからずブランドや製品に対して興味を持っているという予測が成り立ちます。

 中には、広告やPRなどゼロからブランドを認知させるための施策に多額の投資をした結果、初めて店まで来てくれた人もいるかもしれません。そんな、あと一押しで購入してくれるかもしれない「有望な見込み顧客」のデータを、みすみす取りはぐれてそのまま帰してしまうのは、あまりにもったいない。

 そこでぜひ取り組みたいのが、オフライン起点のO2Oです。

 来店顧客にスマートフォンを使ってインセンティブを付与するなどの特典を付けて情報登録を呼びかけ、店舗滞在中にリコメンドを発信して購買をすすめたり、来店日以降も継続的にオンラインで語りかけることによって、再来店を促します。

 単発的、一方向的なO2Oではいけません。消費者に寄り沿い、やがて顧客になってもらうため、エンゲージメントを強くすることができるオフラインとオンラインの循環を創り出すことが求められています。

 そのためには、割引クーポンに加え、①消費者の共感を得る中でブランドとの絆が培われていくコンテンツやストーリー、②キャンペーンを拡散させるだけの話題性、③消費者の参加意欲を高めるゲーミフィケーション(ゲームの手法・仕組みでの課題解決)的要素が必要です。

 日本ケンタッキー・フライド・チキン(日本KFC)は11月18日、首都圏の10店舗をオフライン起点とし、オンラインでのドネーション企画と連動して、クリスマスの喜びを世界中の人と分け合うキャンペーンを開始しました。

 当社関連のO2Oプロモーション会社が、このキャンペーンをお手伝いさせていただいている手前、その内容を少しご紹介したいと思います。