役員も含め全社員フリーアドレス。決まったデスクはなく、必要に応じて、必要な人とコラボする環境が整う。

 ビジネス・コンサルティングサービスを提供するシグマクシスにとって、もっとも重要な経営資源は「人財」。社内外に関わらず、自分のパフォーマンスが最大化する時間、場所、そして一緒に働く相手を社員自ら決めてよい、というワークスタイルを推奨している同社にとって、オフィスは個々の能力、アウトプットを最大化するための場のひとつだ。

デザインのキーワードは「森」。機能性だけでなく、ホスピタリティの面でも¨働きやすさ¨を追求している。

「徹底したデジタル化で情報の共有を図り、社内外での働き方の多様性を高めると共に、オフィスはコラボレーションを通じた価値創造を促進する空間に作り上げました。当社の目指す姿を的確に理解し、創造性の高い提案をしていただいたことが、明豊ファシリティワークスを選んだ理由でした」(シグマクシス 内山その氏)

 社員のモチベーション向上はもちろん、外部からのオフィス見学の依頼も多く、新しいワークスタイルは確実に実を結んでいる。

 2011年の三菱食品の経営統合は、6社の人材・経営資源の結集により流通業界の既存モデルを進化させ、業界首位を確固たるものにするという重要案件だった。

 東日本大震災直後の統合であったため、最初の統合までの準備期間はわずか3ヵ月。本社2拠点、全国約100拠点の再編に際し、事務局と綿密に連携しつつ、現場の要望にもきめ細かく対応することにより、最小時間で最大限の経済効果を実現した。

 文化の異なる6社統合のさまざまな困難・制約がある状況の中、統合後のシナジー・業務効率性を見据えた提案を実行した。