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紙の神々 業界紙・専門誌探訪記

黄色いランボルギーニが創刊のきっかけ
読者の年齢上昇とデジタル化に合わせ
誌面を変更しイベントも重視

週刊ダイヤモンド編集部 清水量介
【第9回】 2013年11月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
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 専門誌・業界紙を訪ねるこの連載、今回はモーターマガジン社の「カメラマン」編集部を訪ねた。

坂本編集長は冬でもアロハシャツ。一年中アロハシャツを着ているという
Photo by Ryosuke Shimizu

 カメラマンの創刊の経緯は、いかにも“古き良き時代の出版社”を感じる。

 1970年代のスーパーカーブームは、少年達を虜にした。ランボルギーニやフェラーリといった高級なスポーツカーのプラモデルや消しゴムが大流行し、日本中で実写の展示イベントが開催された。

 池沢さとし氏の漫画「サーキットの狼」の影響も強いが、雑誌メディアの果たした役割も大きかった。

 カメラマンを発行するモーターマガジン社はその名の通り、自動車/バイク雑誌を主体とする出版社で、「当時のブームの火付け役だった」(坂本直樹・編集長)。

 同社ではスーパーカーに関連する雑誌やムックを発行、それら全てが売れに売れたという。

 「あまりに売れすぎたせいで、税金対策のために、何か高いものを買った方がいいとアドバイスを受けた」。不況に喘ぐ昨今の出版業界ではありえない事態だ。

税金対策のランボルギーニが発端

 そこで、モーターマガジン社は、なんと、真っ黄色のランボルギーニを購入することに決めたのだ。

 バブル経済が崩壊する前、日本の出版社ではこの種のエピソードがいくつも聞かれた。経費でゾウ一頭を買った、海外取材でヘリコプターに乗って空撮した、などなど。

 多くの出版社の逸話が、壮大なムダを表すかのような笑い話なのに対して、モーターマガジン社の黄色いランボルギーニには思いがけない効能があった。

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インターネットでの無料の情報の氾濫や、ソーシャルネットワークの流行。それらの影響を受けて、新聞や雑誌が苦境に立ってから久しい。しかし、メディア業界を見渡せば、業界紙、専門誌はまだまだ数えきれないほど存在し、新規創刊もある。その内容は充実していて、インターネットの無料情報では代替できないものが多い。業界紙や専門誌は一つの分野のことを掘り下げる。中にはとても狭い業界、分野を信じられないほど深堀する媒体もある。なぜ、その業界や分野にそれほどまでに魅せられるのか。どのような取材、編集をしているのか。扱う業界や分野の現状とは…。無からコンテンツを創造する“紙の神々”の生態に迫る。

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