ネット証券会社比較
2013年11月20日公開(2016年6月21日更新)
肥後 紀子

投資信託を保有するだけで
ポイントが貯まるネット証券とは?

 「ポイント制度」というと、クレジットカードを思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし、少数派ではあるが、ネット証券の中にもポイント制度を設けているところがある。

 しかも、貯める方法は極めてカンタン! 投資信託を持っているだけで、保有残高に応じて毎月ポイントが勝手に貯まっていくのだ(なお、これ以外にも各社ともポイントを貯める方法をいくつか用意している)。貯めたポイントは、航空マイルやSuica、Tポイントなど複数の選択肢から好きなものに交換することができる。

投資信託を持っているだけで、定期預金の利息以上のポイントがもらえる!

 ポイント制度を設けていて、投資信託の保有でポイントがもらえるのは、SBI証券マネックス証券楽天証券の3証券。

 そもそもこの3証券は、投資信託の取扱い本数が多く、しかもノーロード(買付手数料無料)の投資信託も多い。ポイント制度の有無以前に、投資信託を買うには使い勝手のよいネット証券と言える。

 では、投資信託保有でどのくらいのポイントが貯まるのか? 【表1】のとおり、投資信託の残高が100万円ならそれぞれ1年で600円~1000円相当のポイントを獲得できる。年率では0.06~0.1%程度。SBI証券の場合は、残高が1000万円以上になると、年率0.2%とポイント付与率がアップする。

表1投資信託保有でポイントが貯まるネット証券

  年間獲得ポイント(金額換算)
投資信託購入時
ポイント
NISA口座
での扱い
投資信託100万円
保有時
投資信託1000万円
保有時
1 SBI証券
1000ポイント
(1000円相当)
 2万ポイント
(2万円相当)
なし あり
【その他のSBI証券ポイント獲得方法】
新規口座開設100ポイント、国内株式移管入庫1回100ポイントなど
SBI証券の公式サイトはこちら
備考
投資信託保有額が1000万円以上の場合は、付与率が2倍にアップ
2 マネックス証券
160ポイント
(800円相当)
1600ポイント
(8000円相当)
税抜販売手数料の
1.5%
 なし
【その他のマネックス証券のポイント獲得方法】
「一日定額手数料」コースで日計り取引をした場合、片道分手数料を
ポイント還元
マネックス証券の公式サイトはこちら
【その他のポイント獲得方法】
マネックスセゾンカード利用者は投資信託購入時のポイント付与率が通常の1.5倍、その他の
セゾンカード利用者は1.25倍
3 楽天証券
600ポイント
(600円相当) 
6000ポイント
(6000円相当)
積立利用時のみ、
税抜販売手数料の1%
あり
(予定)
【その他の楽天証券のポイント獲得方法】
友達紹介で3000ポイント(友達、紹介者双方)、その他キャンペーンポイントなど
楽天証券の公式サイトはこちら
【その他のポイント獲得方法】
楽天銀行と楽天証券の口座連携サービス利用者は、「ハッピープログラム」に申し込んでポイントを獲得する方法もある
 ※11月18日現在
 ※年間獲得ポイントは投資信託残高が1年間変わらない前提で計算。一部ポイント対象外の投資信託がある(各社サイトで確認のこと)

   現在、メガバンクの定期預金金利(1年物)は税引き前で0.025%なので、あくまでポイントではあるが、投資信託を持っているだけで定期預金以上の金利分がもらえるというわけだ。これを見逃す手はない!

  さらに、SBI証券楽天証券では、NISA口座内の投資信託についても保有ポイントが付与される予定だ。NISA口座では投資信託でじっくり資産を増やしていこうと考えている人も多いはず。どの金融機関でNISA口座を開くかまだ検討中という人は、ポイント制度の存在も検討項目のひとつに加えてみるとよいだろう。

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【SBI証券のメリット】  
証券口座開設数300万超はネット証券で1位。そもそも手数料の安さが人気の理由だったが、安いだけでなく、大手ならではの他社に秀でたサービスにも注目したい。たとえば、投資信託の取り扱いは2000本超でダントツ。IPOの取扱いもネット証券で1位。PTS取引(私設取引システム)も利用可能で、一般的な取引所より有利な価格で株取引できる場合がある。海外株式は、米国、中国、ロシアのほか、ASEAN株式も取り扱うなど、とにかく商品の種類が豊富だ。低コストで幅広い金融商品に投資したい人には必須の証券会社と言えるだろう。
【関連記事】【SBI証券のおすすめポイントはココだ!】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実のネット証券最大手
SBI証券の口座開設はこちら!

 

 

保有残高1000万円以上で付与率アップのSBI証券など、
各社の特徴をチェック!

 ここからは、各社のポイント制度の特徴やメリットを見ていこう。

SBI証券…残高1000万円以上なら、ポイント付与率が2倍に!

 ポイントの付与率で、おトク度が最も高いのがSBI証券だ。投資信託保有額1000万円未満でも付与率0.1%と他より高いが、残高が1000万円以上なら、前述のとおり付与率が2倍にアップする。

 そのため、保有残高が1000万円なら、年間2万円相当ものポイントが獲得できる(【表1】参照)。投資信託残高が多い人は、SBI証券に預けるのがおトクと言えそうだ。

 ほかに、新規口座の開設時や国内株式の移管入庫時にも、ポイントが付与される。

マネックス証券…投資信託購入時にもポイントを獲得できる!

マネックス証券の場合、投資信託保有で獲得できるポイントは残高に関わらず付与率0.08%となる。なお、マネックス証券のみ1ポイント=5円相当なので間違えないように。

 また投資信託購入時にも、販売手数料(税抜)の1.5%のポイントが付与される。たとえば、販売手数料3%の投資信託を100万円分購入した場合には、90ポイント(450円相当)を獲得できる。

 その際、マネックスセゾンカード保有者なら通常の1.5倍、マネックス以外のセゾンカードでも1.25倍のポイントを獲得できる。前述の例では、マネックスセゾンカード保有者なら、135ポイント(675円相当)が付与される計算だ。

 さらに、日計り取引の際には、片道手数料分がポイント還元される(「一日定額手数料」コース利用時のみ)。

楽天証券楽天銀行利用者には、使い勝手のよいもうひとつのポイント制度も!

楽天証券の場合、付与率ではなく投資信託の残高ごとにもらえるポイントが決まっている。そのため、残高によって付与率には多少変動がある。具体的には、投資信託の合計残高50万~200万円未満で1カ月50ポイント、200万~400万円未満で100ポイントというように増えていき、2000万円以上では一律1000ポイントとなる。

 また、ノーロード以外の投資信託の積立利用時には手数料の1%のポイント還元があり、ほかに友達紹介や各種キャンペーンでもポイントを獲得できる。

 …とここまでは、楽天証券のポイント制度の話だが、楽天銀行の口座も開設している人なら、楽天証券×楽天銀行の口座連携サービス用の別のポイント制度「ハッピープログラム」も利用できる。

 「ハッピープログラム」の場合も投資信託の保有でポイントがもらえるが、こちらは「残高10万円ごとに毎月4ポイント」。つまり、投資信託残高10万円からポイントがもらえて、しかも、上限がないため残高が2510万円以上の場合はハッピープログラムのほうが多くのポイントをもらえる。

 「ハッピープログラム」では、国内・海外株式の取引による手数料100円ごとに1ポイント、個人向け国債の買付金額3万円ごとに1ポイント、日経225先物取引の手数料100円ごとに1ポイントなど、ポイントの貯まる取引範囲も広い。

 ということで、楽天銀行の口座を持っている人なら、「ハッピープログラム」での投資信託保有ポイント獲得を検討するのがよいかもしれない。なお、「ハッピープログラム」を利用する場合は、楽天証券独自の投資信託保有ポイントは獲得できない。

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【楽天証券のメリット】
手数料コースの中に「超割コース」があり、貸株、投資信託の残高、信用取引の残高などに応じて、手数料が段階的に10%・20%・30%と割引になる。取引残高の大きな人ならお得度アップ。取引からニュース、投資情報、入出金などに使えるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名だ。たとえば、「日経テレコン」では日経新聞の記事も読める。また、国内外の多彩な商品揃えも特長。投資信託が2000本以上と多く、米国や中国、アセアンなどの海外株式、海外ETF、さらに金の積立投資もできるので長期的な分散投資にも便利。投資に役立つメールサービス「マーケットアロー」や毎日読める投資レポート&コラムは、投資の知力アップにおすすめだ。
【関連記事】【楽天証券おすすめのポイントはココだ!】使いやすいトレードツール「MARKETSPEED」がおススメ
証券会社(ネット証券)おすすめ人気ランキング!楽天証券会社の公式サイトはこちら

 

貯まったポイントは、航空マイルや現金などに交換可能

 最後に、貯めたポイントの使い道を見ておこう。せっかく貯めても、ポイントの交換先が限定されていたりあまり使わないようなものだったりするとがっかりだが、3社のポイントとも交換先はメジャーなところを揃えている。 

獲得ポイントの利用法

  主なポイント交換先/ポイント有効期限備考
1 SBI証券
主なポイント交換先
・航空マイル(ANA、JAL)
・他のポイントサービス(nanacoポイント、Suicaポイント、Tポイント)
・現金(住信SBIネット銀行、ゆうちょ銀行を除く全国金融機関)
・各種商品(食品、家庭用品、ファッション雑貨など)
ポイント有効期限
年ごとにまとめて2年間繰り越し、有効期限年の1月30日まで
備考
ポイントの交換には、SBIカードが運営する「SBIポイント」サイトの会員登録が必要
2 マネックス証券
主なポイント交換先
・株式手数料に充当
・航空マイル(ANA、JAL)
・他のポイントサービス(nanacoポイント、Suicaポイント、Tポイント、
 永久不滅ポイント)
・各種書籍(ビジネス書、週刊ブックチャートなど)
・ブル・ベアぬいぐるみ
ポイント有効期限
ポイント獲得日の翌々年度末まで
備考
手数料充当分ポイントのみ、充当指示をした日の翌月の最終営業日が有効期限となる
3 楽天証券
主なポイント交換先
・楽天スーパーポイント(楽天スーパー
 ポイントコース、楽天証券ポイントコース)
・JALマイレージ(楽天証券ポイントコースのみ)
ポイント有効期限
4月から翌年3月までの獲得ポイントについて、翌々年3月まで(最長2年間)
備考
「楽天スーパーポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」のどちらかを選択、変更も可能
 ※11月18日現在

 

  交換先が最も豊富なのは、SBI証券のポイント。食品や家庭用品、ファッション雑貨などのグッズを始め、航空マイル、SuicaやTポイントなどの他のポイントへの交換、さらには現金化することも可能だ。

マネックス証券のポイントも、同じく航空マイルやSuica、Tポイントなどに交換できるほか、セゾンの永久不滅ポイントに交換したり、株式の取引手数料に充当することもできる。

楽天証券の場合は、「楽天スーパーポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」のどちらを選んでいるかで少々異なる。前者の場合は、楽天市場など楽天グループの各種サイトで1ポイント=1円から利用可能だ。一方、「楽天証券ポイント」の場合は、楽天スーパーポイントに交換して使えるほか(手数料は不要)、JALのマイル(JMBマイル)に交換できる。

 投資信託は、同じ商品を扱っていれば、一部の証券会社を除いて移管することもできる。投資信託のポイント制度が気になる人は、今回紹介したネット証券に投資信託を移管して、ポイント獲得を目指すことも検討してみては?

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