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「アメーバ経営」の基本を知る

医療・介護の現場も
アメーバ経営導入でよみがえる

森田直行 [KCCSマネジメントコンサルティング代表取締役会長]
【第3回】 2013年12月2日
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8年前、1つの病院への導入から始まった

 アメーバ経営の医療機関への導入は、8年前に兵庫県たつの市にある「とくなが病院」から「アメーバ経営による経営改善」のご要望をいただき、導入を行ったことからスタートしました。

 この病院は、109床ほどの中堅病院で、当時11億円以上の売上がありましたが、診療報酬が連続でマイナス改定となったことなどで、2000万円を超える赤字となっていたそうです。

 その後、約1年のアメーバ経営導入を経て、翌年には2000万円の黒字となり、その後は順調に業績を伸ばしています。

 このような成果が確認できましたので、その後、さらに研究を重ね、医療分野では名称を「京セラ式病院原価管理手法」として、本格的な提供を開始しました。現在までに20法人以上に導入していただいていますが、公立・民間を問わず、全ての病院が黒字化され、その後も黒字を維持しています。

 また介護施設へのアメーバ経営の導入も、大阪府豊中市の福祥福祉会(豊泉家)より、2007年に事業の立て直しのために、アメーバ経営を導入したいという依頼をいただき、導入を開始しました。

 導入した福祥福祉会は、2006年の改正介護保険法の施行以後、急速に事業収益が悪化し、大変危機感を持たれての導入でしたが、見事に事業が改善し、近年では病院を買収するなど順調な経営を続けています。

 この導入で大きな成果を挙げることができましたので、私どもも「介護法人向けアメーバ経営」として、正式なカリキュラムを準備し、導入を進めております。

小さな部門に分割して
収入と支出をコントロールする

 日本の医療制度は、国民皆保険制度により安心して医療を受けられるということでは、世界でもあまり類がないものです。それを維持するためには、相当な税金を投入しなければいけないということは、やむを得ないことだと思いますが、そういう制度の中で、せめて病院は黒字にならないと、国のお金を使ってなおかつ、病院も経営にならないということでは、大変な問題だと考えています。これは、介護においても同様であります。

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森田直行 [KCCSマネジメントコンサルティング代表取締役会長]

もりた・なおゆき/1967年京都セラミック(現京セラ)入社、87年取締役、95年専務、同年京セラコミュニケーションシステム(KCCS)代表取締役社長に就任。2006年京セラ副会長、KCCSマネジメントコンサルティング(KCMC)代表取締役社長、現在はKCMC会長、KCCSモバイルエンジニアリング会長、中国「京瓷阿美巴管理(上海)有限公司」董事長を務める。 また2010年、日本航空再建のため日本航空インターナショナルにて稲盛会長補佐、日本航空の副社長に就任、再建を果たした2012年に退任し、特別顧問就任(2013年退任)。


「アメーバ経営」の基本を知る

JALの再生で注目を集めるアメーバ経営。中堅・中小企業向きと思われていたが、巨大企業も蘇らせた。京セラ副会長、JAL副社長を務めたKCCSマネジメントコンサルティングの森田直行会長が、様々な切り口からアメーバ経営を紐解き、その基礎と神髄を余すところなく伝える。

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