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美人のもと

新参者

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第166回】 2013年11月27日
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 ソーシャルサイトがにぎやかになり、私たちは様々なコミュニティに所属することになった。何かにつけ、新しいコミュニティに出会い、そこに入っていく。それは、ウェブ上だけの話ではなく、ウェブがにぎやかになってきたことと同様にリアル社会でもコミュニティでの付き合いは活発になっている。

 そんな世の中、人はいつでも新参者になる。コミュニティを立ち上げた人以外は、誰でも新参者時代を経験する。

 新参者であるがために、嫌な思いをすることがある。新参者に厳しいベテランの存在である。

 そのコミュニティがうまくいくように新参者に作法を教えていくことは、ある程度は必要なことだ。しかし、何も知らない人に対し、ただ厳しいだけではコミュニティ自体がだめになっていく。

 ファンの集いでその厳しさを見かけることがある。厳しさの根拠がファン歴の長さである。そこでは「ずっと昔から」が自慢のタネである。「あの人は私が育てた」というようなことを自慢する。優越感たっぷりに。周囲がそれに対し「スゴイ」というから厄介である。しかし、ファン歴の長さは大した自慢にもならないことであることに気づいていない。「最近のことしか知らない」とバカにするのだが、悲しい優越感である。

 その厳しさは「美人のもと」を減らしていくことが多い。優越感たっぷりで自慢している人の表情を見るといい。それは美人と遠いところにある。

 新参者に対して特別に優しくする必要はないだろう。むしろ、それが窮屈に思う新参者は多いはずだ。新参者を普通に扱うこと。コミュニティの誰に対してもいったんニュートラルでいることが、そのコミュニティを心地いいものにしていく。心地いいコミュニティこそ、「美人のもと」があふれているはずだ。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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