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中谷彰宏の人生道場

部下の「SOS」に気づく。

~ なぜあのリーダーに人はついていくのか No.007 ~

中谷彰宏 [作家]
【第33回】 2008年7月22日
著者・コラム紹介バックナンバー

『中谷彰宏の人生道場』テーマ第4弾は「リーダーシップ」です。ひとくちに「リーダー」と言っても、部下に好かれるリーダー、そうでないリーダーなど様々なタイプがいます。その違いはいったいどこにあるのでしょう。これから紹介するのは、「部下がなかなかついてきてくれないリーダー」「部下をリーダーに育てたいリーダー」「リーダーの勉強を今のうちからしておきたい部下」のために書いた言葉です。これらの言葉を活かし、「この人にほめられたい」と部下から言ってもらえるリーダーを目指してください。

部下の「サイレントSOS」
に気づくのがリーダー。


 リーダーのもう1つの要件は、コミュニケーション力です。

 人はいきなり辞めません。上司とコミュニケーションがとれなくなったら、社員は「やっぱり辞めよう」と思うのです。

 ここで上司ははじめて、「えっ、なんで辞めるの」と気づきます。辞表が出てから、コミュニケーションをとろうとします。

 ふだんコミュニケーションをとっていないから、「なんで辞めるの」と上司が聞いても、部下は本当の理由を言いません。 「一身上の都合で」「諸般の事情で」と、何かわかりやすい理由をつけます。

 本当は辞める必要がない部下を辞めさせてしまうのは、上司がコミュニケーションをとらなかったからです。

 コミュニケーションは、サッカーで言うと、パスです。パスはどんどんまわしていかなければなりません。ボールを持ちすぎていては、ボールをとられます。

 1人でゴールはできません。1人で離れたところから、やみくもにロングシュートを打ってもダメです。

 パスをいかに多くまわせるか、これがコミュニケーション力です。受け取ったら素早くパスして、パスまわしを多くしていきます。

 もちろん会議を多くすることがコミュニケーションを増やすことではありません。サッカーの試合で言うと、勝っている試合で時間稼ぎに自分たちのディフェンディングラインでパスをまわしている状態、これがよくある会議です。時間稼ぎのためのパスまわしの会議をやってはいけません。

 部下がホウ・レン・ソウを思わずしたくなるようなコミュニケーションをふだんからやることです。上司というのは、相談にのるのが好きで、アドバイスしたい説教したい、と思っているものです。

 ところが、誰も何も言ってきません。寂しい、孤独な状況に追い込まれてしまいます。

 これは、自分に相談される力がないからです。相談する側は、必ず相手を選びます。相談しても仕方がないと思う人、相談しにくい人には、部下は相談しません。一流のリーダーになるためには、相談される力が必要です。

 これがコミュニケーション力です。ふだんどれぐらい相手の話が聞けているかということです。

 熱を伝えるということは、一方的にしゃべるのではありません。相手のことを聞いて、共感というベースがあって、初めて伝える・伝わるルートが生まれてくるのです。

【人がついていくリーダーになるために その7】
「サイレントのSOS」に気づこう。

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中谷彰宏 [作家]

1959年4月14日、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒。博報堂で8年間CMプランナーの後、株式会社中谷彰宏事務所設立。ベストセラー「面接の達人」シリーズを含め、著書多数。中谷彰宏公式ホームページ
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