皆様、こんにちは。美的収納プランナーの草間雅子です。

 もしも突然人生の終焉を迎えてしまっても、自分も周囲も困らない『エンディング整理術』を前回からご紹介しております。

 第1回目の前回は、主に“会社”でのエンディング整理術についてお話ししましたが、第2回目となる今回はその舞台を“家”へ移し、万が一の場合に整理・備えておくべき事柄のヒントをご紹介をしてまいります!

家でモノを持つ基準
「それ、私が死んだら誰かもらってくれますか?」

死後に夫の浮気が発覚、義母の中傷日記を発見…<br />家族をどん底に陥れない家のエンディング整理術あなたが亡くなったとき「欲しいと思ってくれるか」を基準にモノを厳選するのも「思いやり」です

 実のところ、舞台を家に移したとしても、特別な事は何もありません。会社同様、皆様が普段なさっている事を、それぞれ家族や友人=他の人の視点に置き換える事に尽きます。

 ただし、家でのエンディング整理において大きく異なるのは、持つモノの厳選基準!

 私にとって「死」を意識して明らかに変わったのが、この厳選基準でした。

 残そうか処分しようか迷うようなモノが出てきた際に、「これは、私が死んだら家族や友人は欲しいと思ってくれるかな?」と考えるようになったのです。

 究極の「ふるい」ではありますが、先ほどのカテゴライズ同様、残すモノに関しても「他者の存在」を想定する――。

 これが、私が大切にしている美的収納の根幹=「思いやり」です。

意識するのは「死後どうしたいか」
データと紙を使い分ける情報の整理術

 モノの他に、大変重要かつ悩ましいのが情報のエンディング整理!

 こちらも残された人の事を想定して見直しを始めましょう。