就活において、自己分析と同じくらい悩みがちなのが、業界・会社選び。
知れば知るほど、その会社の人の話を聞けば聞くほど、どれも魅力的に見えてしまい、際限なく会社訪問や業界研究をしてしまう。
ではいったい、どの段階で会社選びを「終える」必要があるのだろうか?

会社選びはどうやって終えるのか

「どうやったら、やりたいことは見つかりますか?」
「働きたいと思える企業が見つからなくて」
「自分に合った企業はどうすれば見つかりますか?」

 毎年、頻繁に聞かれる質問だ。

 しかし、志望業界や企業は「見つかる」ものではない。
 前回、前々回で説明をした自己分析をしっかり行った上で、最終的には、どこかのタイミングで「決断する」ものだ。

 ある時点で、自分が考えられる選択肢の中から、自分が心から目指したいと思えるものを決める。そして他の選択肢を捨てるのだ。

 多くの就職活動生は、そのタイミングを先延ばしたくなる。
 自分の未来の選択肢を絞るのが怖いから。

 しかし、ダラダラと悩んでいる間に選考が始まり、中途半端な対策をする時間しか残されていなく、結果が出ないことがほとんどだ。

 これではあまりにもったいない。

 一番よくある就職活動生の失敗パターンは次のとおり。
 今の自分の動きが、失敗パターンに重なっていないか、注意しながら読んでほしい。

会社選びの、よくある失敗パターン

 12月1日から多くの企業が説明会をスタートさせる。
 多くの学生は「名前を知っている」いくつもの企業の説明会に申し込みをする。そこで、企業の魅力的なプレゼンを見ることになる。

・商社が世界中でビジネスを成功させている姿
・インフラ企業が普段の生活では見えないところで、ものすごい大きな影響力をもっていること
・損害保険会社が、日本のあらゆる「挑戦」を応援していること
・銀行が日本中の中小企業を応援していること
・日本にはまだまだ世界に通用するメーカーがたくさんあること などなど……

 どこも魅力的な事業を行っているので、そこそこ志望したくなってしまう。
「決められない!」となり、「もう少しほかの企業も見てみたい」となる。