フィリピン 2013年11月28日

超大型台風30号がフィリピンを直撃!【その3】

フィリピン在住17年。元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者のためのなんでも相談所」を運営する志賀さんの、フィリピンを直撃した台風30号の緊急レポート第3段です。

 台風30号(国際名:ハイヤン、現地名:ヨランダ)がフィリピン中部、ビサヤ地方(サマール、レイテ、セブ、パナイなど)を直撃して、11月26日で18日目を迎えた。当地の日本語新聞であるマニラ新聞は、今日も一面全部を割いて台風の記事を載せている。

 24日午前6時現在の国家災害対策本部発表によると、死者5235人、行方不明1613人(合計6848人)、全半壊した家屋数は114万棟で、73万8000世帯の345万5000人が避難生活を続け、被災者数は216万世帯1001万人、実に人口の1割を超えフィリピン史上最悪の災害となった。

海外からの支援金をどう分配するかが復興の鍵

 台風の記事が新聞に出はじめたのは11月7日のことで、「猛烈な台風」とはいわれていたものの、ここまでの被害になるとは誰も予測できなかった。台風が上陸した翌日(11月9日)の発表が死者3人、その翌日が138人、それが229人、1774人、2344人、3631人、3976人、4011人、5209人、そして現在の5235人と驚くべき勢いで増えていった。これは通信網が破壊されて、現地の状況が把握できなかったためだ。

 大統領府によると、外国政府や国際機関による援助表明額は24日までに、国家予算の3割に匹敵する149億8500万ドル(6433億ペソ≒1兆5135億円)、さらにフィリピン政府として554億ペソ(約1288億円)の復興予算を確保した。日本からも5150万ドル(22億1500万ペソ≒52億円)の資金援助と1000人を超す自衛隊員が救援活動にやってきている。

 ちなみに、これらの支援資金を1000万人の被災者に均等に分配したとしたら1人あたり15万円、1家族5人とすると合計75万円になり、フィリピンではこれだけで数年分の生活費に相当する。全半壊した家の数(114万)で割ると130万円で、これですべての家を建て直すことができる。これらのお金をいかに有効に分配できるかが鍵だ。

フィリピンの英雄でボクサー兼国会議員のパクヤオ選手は、「この試合を被災者に捧げる」と表明したWBOウエルター級世界王座決定戦(24日マカオ開催)に判定で勝利した。タクロバンで無料の中継が行なわれて、被災者を多いに励ましたそうだ

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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