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紙の神々 業界紙・専門誌探訪記

業界紙・専門誌探訪記
10回目だから
振り返ってみます

週刊ダイヤモンド編集部 清水量介
【第10回】 2013年11月29日
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 業界紙・専門誌の編集部を訪ねるこの連載。今回は10回目という節目なので、これまで登場していただいた編集部について振り返ってみたい。そして、なぜ、そのメディアが筆者が読んで面白いと感じたのか、あるいは読者の支持を得ているのか、簡単ながら考察してみたいと思う。

 まずは、これまで9回の内訳を見てみる。中国語新聞の「東方時報」、「家電批評」、太陽光発電専門誌「PVeye」、出版・新聞業界の業界紙「文化通信」、自動車雑誌「ベストカー」、音楽業界メディア「ミュージックマン」、「芸術新潮」、医薬業界の業界紙「医薬経済」、カメラ雑誌「カメラマン」だ。

 外国語の新聞が1、趣味・モノ系の雑誌が3、文化系雑誌が1、業界紙が3という割合だ。

 先に正直に言ってしまえば、全てのメディアに共通するような成功の方程式はなかった。そもそも、ある雑誌は内容がすばらしく誌面も美しいが部数が低迷している、あるいは、別の雑誌の部数は大きいがインターネット対応はこれから、といった具合に状況はまったく異なっている。

 それでも、いくつか、成功のヒントとなるような共通性を見いだすことができた。

・わかりやすい表現
・読者と交流する
・広告や取材先を気にせず企業や商品を評価する
・これらの方針をトップとメンバーが共有している
・ネット対応は総じて遅い

 といったところだ。

「わかりやすい表現」が大事

 特にほとんどのメディアに共通していたのが、「わかりやすい表現にこだわっている」という点だ。

 9つの雑誌全ては全国紙のように、万人が読むメディアではない。業界の一部、あるいは、趣味の分野の好事家向けである。それにもかかわらず、難解な文章は少ない。

 簡単なことのように聞こえるかもしれないが、改めて、基本中の基本、「わかりやすさ」ということが重要だと認識した。

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インターネットでの無料の情報の氾濫や、ソーシャルネットワークの流行。それらの影響を受けて、新聞や雑誌が苦境に立ってから久しい。しかし、メディア業界を見渡せば、業界紙、専門誌はまだまだ数えきれないほど存在し、新規創刊もある。その内容は充実していて、インターネットの無料情報では代替できないものが多い。業界紙や専門誌は一つの分野のことを掘り下げる。中にはとても狭い業界、分野を信じられないほど深堀する媒体もある。なぜ、その業界や分野にそれほどまでに魅せられるのか。どのような取材、編集をしているのか。扱う業界や分野の現状とは…。無からコンテンツを創造する“紙の神々”の生態に迫る。

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