ルール3
入れた情報を「索引化」して取り出す

「一元化」「時系列」に続く最後のルールは、ノートの中身を「索引化」して記録しておくことです。

 たとえば、日本史の事典に、「織田信長(1534-1582)戦国・安土桃山時代の武将。戦国動乱を終結し全国統一の前提をつくった」という記事があります。この情報の索引に当たるのが、事典の巻末の「織田信長……P123 参照」という文字列です。

「索引」とは、情報そのものではなく情報の手がかりです。「コーヒーの美味しい淹れ方は、○○さんに聞けばわかる」という具合に、情報の参照方法、情報のある場所だけを把握しておく、ということです。

 僕のノートを見た人は、みんな、「ぐちゃぐちゃですね。この中から見たいものをどうやって探すのですか?」と聞きます。しかし、僕が過去のノートをめくりながら、その人と以前会って話したことや、数年前の出来事に関する質問などに素早く答えるのを実際に見ると、「すごいですね……」と目を丸くする。

 僕は特に記憶力がいい方でもないし、もちろんノートの中身をそのまま覚えているわけではありません。ただノートの中身についての手がかり、つまり「メタ情報」をさまざまな形で持っているのです。