ポイント2
記念品で会話の内容を残す

 他にも、給与明細やATMから出てくる取引明細、同僚からもらった伝言メモ、行事ごとの式次第なども、さっさと貼ってしまいます。あとで見たときに、生活ぶりや仕事ぶりがうかがえると、自分が考えてきたことの軌跡がわかるからです。

 さらに、喫茶店やレストランで人に会ったときも、使い捨てコースターや箸袋をポケットに入れて持って帰ります。こういった「記念品」をノートに貼る。そのことで、

・どんな趣旨の会だったのか
・どんな人が来ていたのか
・どんな話をしたのか
・どんな場所だったか

 といったことが、生々しい印象とともに残せます。たとえば、ある人と喫茶店や居酒屋で雑談をしたとしましょう。もし「興味深い話だなあ」「参考になるから書き残しておきたい」と思ったとしても、取材でもない限り、メモを取りまくることはなかなかできません。また、一人になってから、話を思い出してメモにまとめるのも手間がかかりすぎます。

 ところが、ノートにコースターや箸袋、お店の名刺などの記念品を貼っておくとどうでしょうか。「あの人おすすめの郷土料理の店で鮒寿司を食べながら、文章の書き方について、こういう話をした」という具合に、ディテールとともに会話内容が残せます。あとは、同席した人の名前とともに、書き残しておきたいことだけを2、3個、メモしておけばいい。

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 これで、話した記憶があいまいになることは、ほぼありません。人から教えてもらったことや発言を文章にしたり、企画のネタにしたりするのは、なかなか勇気が要ります。記憶違いのリスクがあるからです。

 しかし、この記念品を貼る方法で記録しておくと、得た情報はただの印象ではありません。どこで誰にどんな文脈で聞いた言葉なのか、しっかりと把握しているので、自信を持って使うことができます。