年末太りやすい人の特徴その2.
アルコールの選び方を間違っている

 アルコールは体内に入ると、そのほとんどが肝臓で分解されます。アルコールを飲みながら食事をする場合、どうしても肝臓はアルコールの分解を優先するので、その間、肝臓で分解されるはずの糖質は行き場をなくして脂肪に変わることもあります。ということは、年末太りを防ぐためにも、お酒を飲んでいるときには糖質の量をしっかり把握することが大切なのです。

 そして、意外と見落としがちなのが、飲み物に含まれる糖質。次の表は居酒屋などで出されるお酒の量をもとにエネルギーと炭水化物量を計算したものです。


料理名/食品名        1杯分量   エネルギー   炭水化物     灰分
ビール(淡色)中ジョッキ  500.00ml    200kcal     15.5g     0.5g
ぶどう酒(白)グラス    100.00ml     73kcal    2.0g     0.2g
ぶどう酒(赤)グラス    100.00ml     73kcal    1.5g     0.3g
焼酎 水割り        30.00ml      44kcal    0.0g     0.0g
清酒(純米酒)1合     180.00ml    185kcal    6.5g     0.0g
ウイスキー 水割り    30.00ml       71kcal    0.0g     0.0g

                                   (五訂成分表より)

 とりあえず最初は、で始まる生ビールや、好きな人はついつい進んでしまう日本酒などは、糖質が多いことがおわかりいただけましたか。「私は焼酎派だから大丈夫」という人も要注意。最近では、焼酎やウイスキーにフレーバーをつけるためにシロップが入ったものが多かったり、もう出来上がっている酎ハイに糖質が含まれていることがよくあります。フルーツのフレーバーならシロップの入っていない生絞りのものを、焼酎は自分で作れるように、焼酎とソーダなどのセットで頼むようにしましょう。

 とはいえ、一概に悪者と決めつけてしまってはいけないのが、糖質。糖質には、この時期特に酷使している肝臓や胃に対して、アルコールによる負担を軽減してくれるなどの役割もあります。お酒を飲むときは、アルコール度数の高いもの、糖質の多いものは肝臓をフル活動させないためにもちびちびとゆっくり飲む、または水やお湯で割って飲むようにしたほうがいいでしょう。

 また、アルコールは体内の水分をたくさん奪ってしまうので、逆に体が水分をキープしようとむくみやすくなってしまうことも。必ずチェイサーを片手に用意しておくことをお忘れなく!