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史上初の快挙。ツアー参戦初年度に
賞金王に輝いた松山英樹のすごさ

相沢光一 [スポーツライター]
【第280回】 2013年12月3日
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 先週末はプロゴルフツアーの賞金ランク1位争いが男女とも注目を集めた。

 男子は超大物ルーキー・松山英樹が史上初のツアー参戦初年度の賞金王になった。しかもカシオワールドオープン(優勝賞金4000万円)を制して、という格好よさで年間獲得賞金は2億円を突破。2億円を超えたのは過去に3例しかない(1994年と96年の尾崎将司、2001年の伊沢利光)。プロデビュー前からその実力は高く評価されていたが、まだ大学在学中(東北福祉大)の21歳が、これだけのことをやってのけるのは恐れ入る。

 一方、女子。今季4勝をあげ、賞金ランク1位をキープしていた横峯さくら(27)が09年以来2度目の賞金女王の座をつかみかけていたが、23歳の新鋭・森田理香子が1週前の大王製紙エリエール・レディースを制して横峯を逆転。約281万円差で首位に立った。その決着をつける大会が先週行われた今季最終戦LPGAツアー選手権リコーカップ。小差のため、順位次第でどちらにも女王になる可能性がある。1打が明暗を分ける状況だ。

 こちらは男子の松山のように優勝してスカッと賞金王とはいかず、最終日を迎えた時点で森田が1位と7打差の11位タイ、横峯が9打差の15位タイ。本当に1打の差で賞金女王の座がどちらに転がり込むか分からない状況になった。そして最終日。横峯が終盤に順位を逆転する。しかし、森田も崩れることなく横峯7位タイ、森田は1打差の12位でホールアウト。わずか130万円あまりの差で森田が初の賞金女王の座を射止めた。

 アマチュアのアスリートはオリンピックのメダルや世界選手権、日本選手権などの成績で実力が評価される。だが、プロはその年に稼いだ金額が実力の証しとなる。もっともプロ野球やJリーグの選手は、それまでの実績や来季の期待を加味した年俸制のため、報酬額が1位だからといってその年一番活躍したことにはならない。

 しかし、プロゴルフや公営競技(競馬、競輪、競艇、オートレース)などは賞金の奪い合いであり、最も賞金を稼いだ選手がその年、一番活躍した最優秀選手ということになる。その世界で生きる選手はだれもが目指す目標であり賞金王の称号はそれだけ重い。今季はその座に21歳の松山と23歳の森田という若手がついたわけだ。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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