ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
本荘修二の実践講座! 社員を動かすウェブ

お堅いイメージの損保ジャパンに
社内SNSが根付いた訳(後編)

本荘修二 [新事業コンサルタント]
【第19回】 2010年1月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 現場からの改善アイデア、現場同士の助け合い、現場の声への本社の対応。前回に引き続き、8百拠点に散らばる現場同士、そして現場と本社をつないで、成果を上げている株式会社損害保険ジャパンの社内SNSを取り上げる。

 危機感が背景にありトップダウンで実行された損保ジャパンの社内SNSには、他にあまりみられない特徴がある。今回は、ユニークな取り組みと成功の条件について議論してみたい。

職場を代表するコミュニケーターに
自由な発言の場を

 2~3か月の準備期間を経て2006年10月にオープンした損保ジャパンの社内SNS「社員いきいきコミュニティ」には、次のような特徴がある。

・任命制をベースにした参加者選び
・ハンドルネームや匿名コミュニティなど心理的抵抗や壁をなくす工夫
・いつでも使える環境づくり

 損保ジャパンでは全社SNSの発足にあたり、まず任命制をとった。1万数千人の組織で最初から大勢が参加すると対応できない、そして職場から全員が参加するとなかなかものが言いにくくなると考えたからだ。

 営業部門と事故対応サービス拠点から各一人を互選で決め、860人が「任命」されてSNSに参加した。条件は、自宅にパソコンを持っていること、ネットに発言ができることだ。互選の理由は、自らがやる気があることと、職場を代表して発言するためである。メンバーは、「コミュニケーター」と呼ばれ、他の社員からの質問をQ&Aに投じるなど、職場の声をまとめる役割を担う。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

本荘修二 [新事業コンサルタント]

多摩大学客員教授、早稲田大学学術博士(国際経営)。ボストン・コンサルティング・グループ、米CSC、CSK/セガ・グループ会長付、ジェネラルアトランティック日本代表を経て、現在は本荘事務所代表。500 Startups、NetService Ventures Groupほか日米企業のアドバイザーでもある。


本荘修二の実践講座! 社員を動かすウェブ

グループウェアに始まり、ナレッジマネジメント、最近ではEIP(企業内情報ポータル)と、話題の概念で語られ続けてきた社員向け情報システム。企業にとって永遠の課題である社内ウェブの理想的な作り方を、先進事例を紹介しながら探る。

「本荘修二の実践講座! 社員を動かすウェブ」

⇒バックナンバー一覧