ビジネスにおけるリーダーシップにマインドマップを活用する

――われわれのようなビジネスパーソンが、リーダーシップ・ツールとしてマインドマップを活用することはできますか?

ノーベル平和賞にマインドマップの発明者が<br />ノミネートされた理由

 マインドマップは拙著『ザ・マインドマップ[ビジネス編]』で紹介したように、今日のビジネス環境における様々な場面で役立つが、リーダーシップについては、とくに以下のような形で力を発揮する。

・ビジョンに磨きをかける。現場の第一線からトップまでがそれぞれリーダーシップを発揮し、組織が一丸となるには、皆が共感できるビジョンが必要だ。単なるスローガンに終わらないビジョンを作り上げるために、マインドマップが役に立つ。

・コミュニケーションをとる。上司と部下が同じ課題についてそれぞれマインドマップをかき、それを見ながら話し合うとコミュニケーション・ギャップを解消しやすい。また、マインドマップ作成ソフトウェアiMindMapを使うと、ウェブ上に公開することができ、フェイスブックやツイッターで何万人もの人々とマインドマップを共有できる。

・創造性を発揮する。チームで新しいアイディアを考え出したり、ブレインストーミングをしたりする際に、マインドマップをかきながら行うと発想が次々と湧き、行き詰まることがない。マインドマップはこうした活動に最高のツールだ。

・巨視的な視点と微視的な視点を同時に持つ。リーダーには組織全体を広く見渡すマクロの目と、細部まで見落とさないミクロの目が必要だ。この二つの視点を両立させるのに、マインドマップが役立つ。

・知識を集め、蓄積し、記録する。組織のメンバーがいつでもアクセスできるように、iMindMapで知識を整理し保管すると、「知の共有」が可能になる。

 私が考え出した脳の法則やマインドマップによって、実際に現場のリーダーシップや組織がどのように変革されたかは、新刊『マインドマップ・リーダーシップ』をお読みいただきたい。