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週刊・上杉隆

外国人記者クラブ、各選挙区で感じた「鳩山政権」への“消極的な”期待感

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]
【第89回】 2009年8月6日
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 きのう(8月4日)、一年半ぶりに日本外国特派員協会(FCCJ)で講演を行った。テーマは「総選挙の行方」。
http://www.fccj.or.jp/node/4750

 ところが、会場では、おそらく誕生するであろう「鳩山政権の行方」の方に関心が集中した。

 予備の椅子が用意されるほど多くの聴衆が集まったが、質疑応答でも「鳩山政権」に集中していた。雰囲気としては、すでに「政権交代」が済んでいるかのようだった。

 「鳩山政権」誕生への海外からの関心はきわめて高い。「週刊文春」企画の300選挙区ルポのため、東京滞在はわずかな時間となったが、筆者がFCCJに来て何より驚いたことはそのことである。

 講演後の海外ジャーナリストたちの質問は、一人を除いて「鳩山政権」についてであった。ちなみに紹介すると、例外の質問は「自民党の大物で誰が落選するのか」というものであった。

 海外の記者たちに混ざって、各国大使館の職員の顔が多く見えたのも印象に残った。講演後、筆者と名刺交換をした大使館員をざっと挙げてみよう。

 アイルランド、米国、オーストラリア、オランダ、韓国、シンガポール、チリ、ベルギー。

 さらに驚いたのは、夜、パソコンでメールをチェックすると、海外メディアからの取材依頼が数件、早速入っていたことだ。

 かつてFCCJに毎週のように通い、講演をしたこともあるが、こうした反応は初めてのことである。

 安倍、福田という二人の首相の政権投げ出しの後遺症は、国内よりも、むしろ海外で大きい。無責任なリーダーの振る舞いは、日本という国家の信用を失墜させ、国益を毀損させるに十分であった。

 具体的にはサミットが終わるたびにリーダーが代わる国をいったいどこの誰が信じるというのか。

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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