ソフトバンク<9984>:9010円(前日比+80円)
買い先行も、米ディッシュがTモバイルの買収提案を検討などと伝わっており、やや
伸び悩む形にもなっている。先に、スプリントがTモバイルの買収を準備と報じられ
ていたこともあり、今後の買収合戦に伴う資金負担の増加などが警戒される格好に
も。ただ、Tモバイル買収の実現性には不透明感が強く、同報道が伝わった際の株価
の好反応は限定的でもあった。
三菱UFJ<8306>:658円(同+9円)
買い先行。注目された米FOMCでは来年からのテーパリング開始を発表、今回スタート
との見方は市場の少数派であったが、その後の米国株は大幅高の反応になった。先高
期待の高まりから、全体相場との連動性が高まりやすいメガバンクや証券株などには
買いが先行、米国市場でも銀行株指数は大幅な上昇となっている。また、本日も銀行
株には海外投資家の資金流入観測が強まっているもよう。
パナソニック<6752>:1219円(同+36円)
買い先行で年初来高値を更新。好地合いの流れに乗る格好だが、前日のドイツ証券に
続いて本日はクレディ・スイス(CS)が目標株価を引き上げるなど、アナリストの見
直しの動きも強まってきている。クレディ・スイスでは「アウトパフォーム」継続
で、目標株価を750円から1300円にまで引き上げ。リストラ前倒しに加えて、成長投
資のスタンスを示したことでトップラインの停滞懸念が後退、中期計画の達成確度も
高まったとしている。
トヨタ<7203>:6220円(同+20円)
買い先行。FOMC後のリスクオンの流れに乗って、為替市場ではドル高円安が進行、自
動車株には支援材料となる形になっている。ただ、日経平均との比較では上昇率が限
定的にとどまるなど、依然として上値追いには慎重な姿勢が意識される状況ではあ
る。他の自動車株では、富士重<7270>やマツダ<7261>などが相対的に強い動き、一方
で日産<7201>やダイハツ<7262>などは伸び悩んでいる。
東和薬品<4553>:4330円(同-205円)
下げが目立つ。前日の中医協の薬価専門部会において、ジェネリック医薬品1品目に
つき薬価の価格帯が3価格帯まで絞られている。こうした価格帯グルーピングを受け
て、野村では同社へのマイナス影響が大きいと指摘している。15-20億円程度の減収
減益要因となり、来期営業利益は減益になる可能性も出てくると。なお、沢井製薬
<4555>や日本化薬<4272>への影響は限定的と捉えている。
足利HD<7167>:451円
東証1部に新規上場、公募価格420円を7.4%上回る初値451円をつけ、その後も堅調な
動きが続いている。本日も4社が新規上場するなどIPOラッシュを迎えるなか、市場か
らの吸収金額が大きいなどで苦戦も想定されていたが、地合いの大きな好転が支援材
料となったほか、セカンダリーマーケットへの期待も高まったことで、比較的、市場
想定を上回るスタートとなった印象。
ニューフレア<6256>:12930円(同+740円)
買い優勢。「JPX日経インデックス400」構成銘柄の一角として関心が高まってい
るようだ。資産運用各社が「JPX日経インデックス400」に連動する投資信託商品
の運用に乗り出すと報じられており、指数構成銘柄にはあらためて需給期待が高まる
格好に。同社のほか、サイバーエージ<4751>やUSEN<4842>なども堅調推移となっ
ている。
シグマクシス<6088>:4100円(同+700円)
ストップ高。昨日は公開価格をやや上回る初値形成となった後に、短期資金を巻き込
みながらの上値追いとなっていた。コンサルティング事業などの拡大を背景に、14年
3月期営業利益は約80%の大幅増益が計画されており、業績拡大期待が支援材料とな
っているようだ。なお、昨日マザーズ市場に新規上場し初値が高騰となったアーキテ
クツSJ<6085>については昨日終値水準での小動きに。
コロプラ<3668>:2932円(同+115円)
買い先行。北米の大手モバイルゲームデベロッパーであるグルーモバイル社と提携す
ると発表したことが材料視されている。ゲームの共同開発・運営を行い、グルー社の
人気ゲームを日本向けに作り替えて配信するほか、同社のゲームをグルー社が北米向
けに配信すると。なお、今後も国内外のゲーム開発会社と協力し、スマホ向けゲーム
の共同開発・運営を展開する新ゲームブランドを立ち上げるとも。
ミクシィ<2121>:5440円(同+20円)
買い一巡後は一時下げに転じる。ネット関連の中小型株が軟調に推移している。米F
OMC通過後の円安進行などを背景に大型株へと資金が向かう中で、中小型株はやや
物色の圏外に置かれる状況。また、マザーズ指数は直近の大幅下落で割り込んだ25日
線水準でのもみ合いとなっており、マザーズ市場の主力株には強弱感が対立する格好
に。