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逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

其の56「論語」を読む。
就職活動における「勝言(かちげん)」はいかに?

江上 剛 [作家]
【第57回】 2013年12月24日
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 再来年の春に卒業する人たちの就職活動(就活)が、いよいよ始まった。

 就活で心が折れそうになった時、支えてくれる「勝言(かちげん)」というものがあるらしいが、論語の中からそれを教えてほしいという要望があった。

 アベノミスク効果で幾分か明るさを取り戻した経済下での就活になるので大学生の顔色はいい。去年でも男女とも九十数%が内定をもらったようだから、今回の大学生の就活は、ほぼ完全雇用の状態になるのではないか。

悲惨な韓国大学生の就活事情

 韓国の大学生にインタビューしたが、彼らは悲惨だ。

 「いい会社に入れなければ、親戚の集まりにも呼ばれないんです。あんなにお父さん、お母さんが苦労して大学に進学させたのに、その程度の会社にしか入社できないんなんて、なんて情けない」

 こう言われるそうだ。

 彼らは、SKY(ソウル大、高麗大、延世大)を筆頭に、ソウルにある有名大学に入学するために幼い頃から必死で勉強する。そして売上高が韓国GDPの2割とも3割とも言われるサムスンに合格するために大学でも必死で勉強する。

 「いい大学に入っていい会社に入るのが幸せだと思われています」

 彼らには、周囲の期待というプレッシャーが強く、あまり多様な選択肢はない。なんとTOEICで900点以上プラス日本語または中国語ができないと、就職の足切りにあうとも聞いた。TOEICって990点満点じゃなかったっけ?900点というとほぼ英語のネイティブじゃん!と呆れてしまう。だから大学は5年通うのが普通だ。大学4年プラス留学1年というわけだ。

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江上 剛 [作家]

えがみ ごう/1954年1月7日兵庫県生まれ。本名小畠晴喜(こはた はるき)。77年3月早稲田大学政経学部卒業。同年4月旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。高田馬場、築地などの支店長を歴任後、2003年3月同行退行。1997年に起きた第一勧銀総会屋利益供与事件では、広報部次長として混乱収拾に尽力する。『呪縛 金融腐蝕列島』(高杉良作・角川書店)の小説やそれを原作とする映画のモデルとなる。2002年『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。以後、作家に専念するも10年7月日本振興銀行の社長に就任し、本邦初のペイオフを適用される。


逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

作家・江上剛氏は、その人生で2回も当局による強制捜査を経験した。その逆境にあって、心を支えくれたのが、「聖書」「論語」「孫子」などの古典の言葉である。ビジネス界に身を置けば、さまざまな逆風にされされることも多い。どんな逆境にあっても、明るく前向きに生きる江上剛氏が、柔術ならぬ“剛術”で古典を読み解き、勇気と元気の“素”を贈る。

「逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―」

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