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人を動かす 説得コミュニケーションの原則
【第12回】 2010年1月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]

言い方を変えるだけで相手を説得できる!
「マジック・フレーズ」の使い方

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マジック・フレーズとは

 相手にしてほしいこと――してほしくないこと――を伝えて、そのとおりにしてもらううまい方法はないものか。

 例えば、図書館で騒いでいる中学生、高校生に注意を与えて、静かにさせるにはどうしたらよいか。

 ここで登場するのが、「マジック・フレーズ」である。

 「マジック・フレーズ」とは、それを使うことで、以後の発言がスムーズに受け入れられる働きをする言葉をいう。

抵抗を和らげる一言の使い方

 禁煙車と気付かないで、中年の男性がタバコをふかしていた。そこへ、もう1人の男が近づいてきて言った。

 「まことに恐れ入りますが」

 穏やかな口調でこう切り出し、

 「この列車、禁煙車なんです。タバコをやめていただけると、助かるんですが……」

 言われた男性は、
 「これは失礼しました」
と、すぐタバコを灰皿の上でもみ消した。

 マジック・フレーズ使用例である。
 
 もう一例。

 最近は、図書館・公民館などのロビーは広くとってあります。ロビーにはベンチが置いてあるんですが、中学生や高校生がゴロンと寝ころんでいる姿をよく見かけます。

 いまの子供たちは体も大きいし、うっかり注意して面倒に巻き込まれたくないと思うんでしょうか。だれもなんとも言わないんですね。

 わたしは職員として放っておけない気持ちもあって、声をかけるようにしています。そのときは、
 「ごめんなさい」
 「大丈夫ですか」
 「具合でも悪いの」
といった言葉を、まず最初にかけます。

 大抵の子供は起き上がって、こちらを見ます。そこで、もう一度、
 「具合が悪いの?」
 「いいえ」
 「大丈夫?」
 「ええ」
と声を掛けます。

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福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]

1983年株式会社話し研究所を設立。2004年に会長に就任。「コミュニケーション」を軸にした講座、講演を企業、官公庁を中心に行い、話し方研究所でもセミナーを開催。主な著書に、『人を動かす会話術』『上手な「聞き方・話し方」の技術』などがある。


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