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経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

5年後の「安倍」と5年後の「A.B.E.」
~アベノミクスの「2018年問題」~
――森田京平・バークレイズ証券チーフエコノミスト

森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト],熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト],高田 創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト]
【第121回】 2013年12月25日
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「5年後」ではなく
「2018年」がポイント

 アベノミクスで湧いた2013年も終わろうとしている。この時期に、5年程度の時間軸でアベノミクスを展望することに一定の意義もあろう。ただし、「5年」にする理由は区切りがよいからではない。5年後の「2018年」に重要な意味があるからだ。ポイントは、「2人の総裁」の任期である。

安倍自民党総裁:
「2018年」が最長可能な在任期間

 第一に、2018年は安倍首相の「自民党総裁」としての最長可能な在任期間に当たる。自民党党則第84条は、総裁の任期を3年としている。また同条第4項は、総裁は引き続き2期を超えて在任することはできないとしている。つまり、自民党総裁は連続では最長6年が任期である。

 安倍氏の場合、2012年9月26日の自民党総裁選挙で総裁となったことから、最長可能な在任期間は2018年までとなる。これは同時に、安倍氏が首相でいられる期間も最長2018年までであることを意味する。

 なお、首相という職務自体に任期があるわけではないことに注意したい。あくまで安倍氏の自民党総裁としての任期が、首相としての任期を左右するということである。

黒田日銀総裁:
「2018年」が任期

 第二に、2018年はアベノミクスの「第一の矢」を担う黒田日銀総裁の任期(同年4月8日)でもある。ちなみに岩田・中曽両副総裁も2018年に任期(いずれも同年3月19日)を終える。

 なお、日銀法第24条第2項で、総裁、副総裁、審議委員、監事、理事、参与は再任可能とされているため、黒田総裁が再任される可能性はある。しかし、2018年が1つの区切りとして意識されることに変わりない。

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森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト]

もりた・きょうへい/1994年九州大学卒業、野村総研入社。98年~2000年米ブラウン大学大学院に留学し、経済学修士号を取得。その後、英国野村総研ヨーロッパ、野村證券金融経済研究所経済調査部を経て、08年バークレイズ・キャピタル証券入社。日本経済および金融・財政政策の分析・予測を担当。共著に『人口減少時代の資産形成』(東洋経済新報社)など。2010年7月より、参議院予算委員会内に設置された「財政再建に向けた中長期展望に関する研究会」の委員を務めている。

 

熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]

くまの・ひでお/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。 山口県出身。1990年横浜国立大学経済学部卒。90年日本銀行入行。2000年より第一生命経済研究所に勤務。主な著書に『バブルは別の顔をしてやってくる』(日本経済新聞出版社)など。

高田創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト]

たかた はじめ/1958年生まれ。82年3月東京大学経済学部卒業、同年4月日本興業銀行入行、86年オックスフォード大学修士課程修了(開発経済学)、93年審査部、97年興銀証券投資戦略部、2000年みずほ証券市場営業グループ投資戦略部長、06年市場調査本部統括部長、チーフストラテジスト、08年グローバル・リサーチ本部金融市場調査部長、チーフストラテジスト、11年より現職。『銀行の戦略転換』『国債暴落』『金融市場の勝者』『金融社会主義』など著書も多い。


経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

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