肉のつく場所が変わってきたり、階段が億劫になったり、お酒が残りやすくなったり…と体に起きる変化に、「年をとったせいだ」とひとり密かに気がめいったことはないだろうか?でも、実はそれが悪しき習慣の積み重ねによるもので、今ならまだ取り返しがつくステージにいるとしたらどうだろう。実際、そうしたケースも少なくない。2014年は「まだまだ自分はいける!!」という自信と共に歩める年になるよう、ヘルシーな習慣について改めて考えてみたい。

“ヘルシーな生活”をしていても
「結果」を見ない人が多すぎる

 そもそも、ヘルシーとは一体なんだろうか。健康的な、という意味であるはずだから、食に関していえば、結局のところ、偏りなくバランスよく食べることが基本だろう。となると、野菜を食べていればヘルシーといえるだろうか。野菜を食べない人にとって、野菜を食べることはヘルシーな行為になる。でも、野菜しか食べない人がさらに意識をして野菜を食べるという行為は、また違う意味を持つように思う。

 最近、エッジのきいた3人の経営者から三者三様の“独自の健康法(食)”についての話を聞く機会があった。ひとりは「冷えは免疫力を下げるから、生のものは絶対摂らない」と言い、ひとりは「ビタミンと酵素を効率的に摂るために加熱したものは絶対に摂らない」と言い、ひとりは「○○(某牛丼チェーン店)で1日2食食べる以外は間食も酒も摂らない」と教えてくれた。

 何かの道を極めた人というのは、自分が決めたことを貫く姿勢がすごいな…と思いつつ、3人の食生活を足して3で割ったくらいのバランスが一番良いのかも、と思わないでもない。でも、3人ともに共通している「定期的(週に一度以上)に体重計にのっている」「食べ過ぎない」「飲みすぎない」は確実にヘルシーな習慣である。もちろん、それができたら苦労しないよ…という声もあるはず。

 でも、上記の習慣に限らず、せっかく体のために何かしているのに、結果を見ない人は意外と多い。彼らが自らの健康法が正しいと言い切るには、「健康診断の結果が良い」というデータや「疲れにくい」「集中力が途切れない」などの実感が伴う結果があってのこと。

 クライアントから「大量のサプリを飲んでいる」「朝は絶対に食べない」などと言われたとき、いろいろ思うことはあるが、まずは「それによって何か良くなったような実感はありますか?それをしないと明らかに感じが違いますか?」と確認するようにしている。そして、そう聞いたときの「え?いやー、わかんないな」という答えほど、もったいない…と思うことはない。