ベトナム 2014年1月7日

ベトナムでの運転免許取得、費用はたった1200円なり!【ベトナム・ホーチミン市のトンデモ交通事情・その5】

ステップ3:お金を払い写真を撮って、あとは待つだけ

 指定された日時に区役所で公証翻訳を受け取ると、その足で運転免許試験場に向かった。前回、無料で申請書をくれたオジサンに書類を見せると、階段を指差しながら「窓口は2階だよ。メガネをかけた男の人がいるから、その人に渡すといいよ」と教えてくれた。

 2階に行くと窓口がずらっと並んでいる。メガネをかけたオジサンは、いちばん手前の窓口に座っており、彼に必要書類一式を提出した。

 後は彼に指示されるままに、動けば良かった。いちばん奥の窓口に行って13万5000ドン(約700円)を支払う。これが書き換え手数料らしい。続いて写真撮影。このあたりは日本と同じだ。撮影が終わると、メガネのオジサンから日時が記載された引換券を渡される。10日後、再び運転免許試験場におもむき、1階の窓口に引換券を出すと、その場ですぐに免許証を渡してくれた。

 日本人の免許の書き換え手続きを代行する業者もいて、私も試験場で代行業者さんを2社見かけた。試験場の係の人はベトナム語しか話さなかったが、そんなに複雑なことをするわけではない。ベトナム語が分からなくても、何も問題はないだろう。意外と愛想がよく親切だ。代行業者さんに頼むメリットは、時間が節約できるという点だろうか。

 こうして晴れて私も運転免許証を取得することができた。ベトナムの免許は、主要なものとしては、4つの種別がある。

A1 :175ccまでのバイクが運転できる。
A2 :排気量に制限がなくバイクの運転ができる。
B1 :普通自動車(乗車定員9人、3500kgまで)が運転できる。
B2 :B1の車種を業務として運転できる。

 A2は日本でいうところの「限定解除」で、これまで警察や軍隊の人間にしか発給されていなかった。しかし2013年12月27日、一般人向けとしては初めてのA2免許試験が実施され、250人が受験し220人が合格したそうだ。B2は日本の二種免許に相当するものだろう。私が今回受け取った免許は、「A1、B2」という種別のものだ。

 今回の免許証の書き換えにかかった費用は、公証翻訳代を入れて24万7000ドン(約1200円)。交通警察に検問で止められ、免許証を持っていないと、10万ドン(約500円)か20万ドン(約1000円)要求される。この金額でそれを払わなくて済むようになるのだから、お得だ。もちろん損得の問題ではないのだが。

 免許証を取った直後は、交通警察官の前を通るときには、「止めてくれないかなあ」と思ったこともあるが、残念ながら一度も止められずに今まで来た。日本ではゴールド免許保持者だったので、ベトナムでも優良運転者を目指したいものである。 

ベトナムの免許証。2013年7月20日より、IC運転免許証に切り替わった。免許証の情報を電子化して、違反歴などをデータベースで管理している【撮影/中安昭人】


 (文・撮影/中安昭人)

筆者紹介:中安昭人(なかやす・あきひと)
1964年大阪生まれ。日本での約15年の編集者生活を経てベトナムの大手日系旅行会社・エーペックスベトナムが発行する「ベトナムスケッチ」(現地の日本語フリーペーパー)の編集長として招かれ、2002年7月にベトナムへ移住。その後独立し、出版および広告業を行なう「オリザベトナム」を設立。2000年に結婚したベトナム人妻との間に8歳になる娘が1人おり、ベトナム移住以来、ホーチミン市の下町の路地裏にある妻の実家に居候中。

 


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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