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日米自動車の競争と協調のシンボル
NUMMI清算が意味するもの

週刊ダイヤモンド編集部
2009年9月7日
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 トヨタ自動車はかねて存続が懸念されていた米GMとの合弁工場NUMMIについて、2010年3月での生産打ち切りを決めた。

 GMは6月の破綻後、すでに撤退を表明しており、トヨタが単独で事業を継続させるかが焦点だったが、市場低迷により採算が合わず、清算を選択。生産していた小型トラック「タコマ」は米テキサス工場へ、「カローラ」は一時的にカナダ工場と国内工場へ移管した後、将来的に国内移管分は北米に生産を戻す方針だ。

 1984年に生産開始したNUMMIはトヨタ初の北米工場。設立の背景には、当時深刻化していた日米貿易摩擦があり、GMとの合弁形態は「日米自動車産業の競争と協調のシンボル」といわれた。

 「GMとは互いに学び合えた」(設立メンバーのトヨタ幹部)。トヨタ生産方式や、職種別に数十もあった賃金の一本化、ホワイトカラーとブルーカラーで分けられていた駐車場やトイレ、食堂の共有など当時のGMにはなかった新しいやり方を浸透させた。代わりに、米国での財務管理、材料・部品調達、地域対策などのノウハウをトヨタ単独での工場設立へのステップとした。そんなNUMMIの役目は、設立から25年を経て終わったというわけだ。

 もっともトヨタにとっては難題も残されている。世界生産能力1000万台に対して余剰感は300万台以上、米国では期間限定で実施されたスクラップインセンティブのおかげで燃費のよい日本車はにわか需要にわいたが、すでに来月からは反動による販売減が懸念されている。

 また、新たに建設予定の米ミシシッピ工場は昨年から計画が凍結されたままだ。

 今後、会社清算に向けて、GM、トヨタ、NUMMIとUAW(全米自動車労働組合)との交渉は一筋縄ではいかないことが予測される。そして、トヨタの損失負担が大きければ赤字の業績がさらに悪化する可能性が高い。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 柳澤里佳)

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