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山崎元のマネー経済の歩き方

個人のアセットアロケーションを割り切ると

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第49回】 2008年9月22日
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 アセットアロケーション(資産配分)で決めるのは、たとえば資産の何パーセントを国内株式への投資に振り向けるかということだ。

 1つには、予測の要素が介在する。加えて、個人投資家のアセットアロケーションにあっては、個人がどの程度のリスクを取ることができるのかという点の判断が難しい。

 しかし、簡単ではないが、運用結果への影響は非常に大きい。これらを簡便法に落とし込むことに、筆者は長年苦労してきた。

 簡便法の極端な姿として最近考えたのは、借金をしないですむ予備費を確保して、残りをすべてリスク資産の一定の組み合わせに投資する方法だ。具体的には、日本株に4割と広範囲の外国株に6割投資する。投資の手段にはETF(上場型投資信託)を使うといい。

 内外の株式を約4対6に組み合わせてリスク資産への投資とすることについては、あまり迷いはない。外国債券や外貨預金には適当な商品がないし、為替リスクはなるべく外国株式に割り当てたい。

 内外の株式の比率は、期待リターンを同等として、リスクが最も小さくなるように求めた。期待リターンの多寡によって配分を変えることは可能だが、そういった判断ができる人は稀だろう。為替ヘッジの操作を加えると解が変化するが、個人にとって為替ヘッジは面倒だ。ヘッジなしを前提とした。

 リスク商品に投資する金額が問題だが、これを、予備費を除いてありガネ全部でいいと考えた背景は、以下のようなものだ。

 たとえば若いサラリーマンのように、持っているおカネが少ない人の場合は、年間2~3割内外の株価が下がるような最悪の投資環境になっても、投資額が小さいので損失額は将来の稼ぎに対してあまり大きなものにならないことが多いだろう。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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